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栗を食べるなら適量は何粒? ミカンに匹敵するビタミンC 驚きの栄養パワーに注目

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

他の秋の味覚と比べてもカリウムや食物繊維も豊富

ブドウやサツマイモも秋の味覚(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ブドウやサツマイモも秋の味覚(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 この他、カリウムや食物繊維を豊富に含むことも栗の特徴です。同じく秋の味覚ブドウ、食物繊維はサツマイモと比較してみましょう。

○カリウム
栗(茹で):460ミリグラム
ブドウ(皮なし):130ミリグラム

○食物繊維
栗(茹で):6.6グラム
サツマイモ(皮つき蒸し)3.8グラム

 ブドウはカリウムが、サツマイモは食物繊維が豊富というイメージがありますが、実は栗の方がよりパワフル。また中国の伝統医学の考えに基づいた薬膳では、足腰のだるさや耳鳴り、難聴など老化防止に栗が良いといわれ、古くから用いられてきました。

食べすぎ注意の理由とは 1粒当たりは約37キロカロリー

 ただし、栗の主成分は炭水化物です。茹でた栗(可食部100グラム)には36.7グラムの炭水化物が含まれており、これはごはんのおよそ3分の2杯(茶碗1杯150グラムとして)に相当します。また、エネルギーは152キロカロリーです。

 栗1粒を約30グラム(廃棄率20%)とすると、可食部重量はおよそ24グラムでエネルギーは約37キロカロリー。栗ごはんにしてもおいしいですが、適量は10粒程度(約370キロカロリー)を目安にした方が良いようです。食べすぎに注意しましょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾