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からだ・美容

簡単ストレッチで腰痛を改善 ポイントは股関節 負担をかけない体作り2選

公開日:  /  更新日:

著者:滝沢 ななえ

元バレーボール選手の滝沢ななえさん。現在はパーソナルトレーナー【写真:荒川祐史】
元バレーボール選手の滝沢ななえさん。現在はパーソナルトレーナー【写真:荒川祐史】

 腰が重かったり、鈍い痛みを感じたり、「ぎっくり腰になりそう!」という危ない瞬間があったり……。抱っこや中腰姿勢が多くなるママ、デスクワーク中心のビジネスウーマンなど、腰の痛みに悩んでいる女性って実はとても多いですよね。今回のボディメイク連載は、「腰痛を改善させる体作り」の初級編。元バレーボール選手で、現在は都内で女性専用のパーソナルジムを主宰する滝沢ななえさんが、簡単に取り入れられるストレッチをお届けします。

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胸と股関節の硬さが腰痛の原因に

 これまで20代~60代と幅広い年齢層の女性の体を拝見していますが、「腰痛」に悩むママやビジネスウーマンは本当に多いと感じます。

 腰痛に悩む人の多くは、腰をマッサージしたり温めたりしてその場の痛みを散らそうとするのですが、腰痛の予防や改善としてあまり効果的とはいえません。というのも、そもそも痛みのもとが「腰」ではなく「胸」にあるかもしれないからです

 本来、胸(正しくは胸椎という背骨の胸にあたる部分)はやわらかく、よく動く部位です。例えば、「上半身をひねる」動作。よくウエストにあたる腰の骨をねじっているとイメージされますが、実際には胸がねじれているんです。

 対して腰はひねるのがとても不得意。角度でいうと、たった5度程度しか動きません。そのため、上体のひねりは実は胸がポイントになります。「腰を回す」のも腰ではなく、実は股関節が動いているのです。

 ところが、現代人の多くは「胸(胸椎)がとても硬い」傾向があります。まず、肩が前に入りがちな巻き肩や猫背は、胸が縮んで硬くなってしまいます。さらに座っている時間が長く、体を動かす時間が少ないと、胸を開くという機会がほとんどないので、硬くなっていく一方なんです。

 例えば上半身をひねる時、胸が動かない分、背骨でつながっている腰が代償して頑張ってしまいます。腰に負担が集中することで、次第に「痛み」が現れてしまうのです。

 腰痛予防、腰痛改善の第一歩は、本来動くべき胸と股関節をほぐしてやわらかくすること。そこで今回の初級編では、胸と股関節のストレッチを紹介します。腰に負担をかけない体作りを行いましょう。