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からだ・美容

腰痛予防と改善に効く簡単エクササイズ2選 “弱いインナーマッスル”を鍛えるには?

公開日:  /  更新日:

著者:滝沢 ななえ

テレワークや運動不足の人はおしりを鍛えることで腰痛改善に

 2種目目はおしりのトレーニングです。おしりの筋肉は「筋膜」という組織で腰とつながっています。腰の筋膜はお腹のインナーマッスルとのつながりもあるので、おしりの筋肉も使えるようになれば、腰痛の予防にもなります。

 また、おしりが弱いと骨盤が後傾してしまい、やはり腰の負担につながります。中でも、日常的に座っている時間が長い人、歩く時間が少ない人、運動不足の人は、おしりの筋肉が激しく衰えている恐れも。呼吸法を行った後、一緒に鍛えましょう。

おしりに力が入っていることを意識しながらおしりを上げる(写真はスクリーンショット)
おしりに力が入っていることを意識しながらおしりを上げる(写真はスクリーンショット)

【ヒップリフト】
1. 仰向けになり、両脚を揃えて膝を立てる。膝の下にかかとが来るように調整し、脚は骨盤幅に開く
2. 腰と床の間に隙間が空かないよう、腰を床に押し付ける
3. 2の姿勢をキープしたまま、おしりを上げる。肩から膝までまっすぐになるように意識して3秒キープ。この時、おしりに力が入っていることを意識する。10~15回を3セット。10回から始めて、慣れてきたら回数を増やす

 腰痛になったら動かず安静にしないといけない……と思っている人も多いようですが、腰が痛いから動きたくないは実のところ、悪循環の始まりです。インナーマッスルが働き始めると腰の負担も減り、むしろ積極的に適切な運動をする方が痛みをやわらげたり、防いだりすることにつながります。

 初級編のストレッチに続けて今回のエクササイズを行うと、腰痛の予防効果がより高まります。覚えておくと、「あ、腰がピキッと来そうだな」という時の助けになり、安心ですよ!

(滝沢 ななえ)

滝沢 ななえ(たきざわ・ななえ)

1987年9月22日、東京・三鷹市生まれ。母親の影響で小学校2年生からバレーボールを始め、強豪の八王子実践中学・高校に進学。リベロとして「春高バレー」で活躍し、2006年の卒業後は「パイオニアレッドウィングス」に入団。“美しすぎるバレーボール選手”と注目された。2009年、チャレンジリーグの「上尾メディックス」に移籍。2013年に引退し、現在は都内で女性専用パーソナルジムのトレーナーを務める。