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実録・夫の親の面倒だれがみる? 晩婚の長男妻が直面した“夫婦崩壊”の危機

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

おばあちゃんっ子の姪が救世主に! 事態は一時収束……

 事情を知った下の子が、介護を手伝いに近所にある義実家に通うようになったそうです。孫が手伝いに来てくれてるとなったら義母も早く元気にならねばと一念発起。病気をしてから暗い表情が続いていた義母は一気に明るくなりました。そして、義父も孫に家事をやらせるわけにもいかず、自立に向けて前向きになっていったそうです。

 そして、子どもが通っている手前、義弟嫁も無視することはできず、また徐々に手伝いを再開していったのだとか。

「姪は小さい頃から義母によく預けられていたのでおばあちゃん子。だから、放っておくことができなかったのでしょう。あの時事情を話したことに他意はなかったのですが、結果的に良い方向に向かってよかったです」

 軽度だった義母のマヒは徐々に回復していき、以前ほどとはいきませんが、家事もできるようになっていったそう。そして、義父も家事スキルがアップし、ふたりでなんとか助け合いながら生活ができるようになっていったそうです。

「正直、義母がいつ倒れるかわからないし、義父も高齢なので、今の状態は根本的な解決にはなっていないと感じています。でも、少しだけ猶予がもらえたと思って、兄弟夫婦でちゃんと話し合いを続けていきたいと思っていま」

 幸い、義弟の嫁ともギクシャクせず、交流ができているという由美さん。しかし、またなにか事情が変わったら、モヤモヤしそうなリスクは潜んでいそうと言います。それは夫との関係も然り。だからこそ、しっかりと近い将来を見据え、ちゃんとコミュニケーションをとっていきたいという由美さん。

 自分達の老後も考えつつ、親の面倒をみる必要が出てくる中年世代。なるべくひとりで抱え込まず、色々な人に話を聞いてもらうことで、新たな道が開けていくのかもしれません。9月16日は敬老の日。夫の実家に行くという由美さんは、義弟の家族と義両親を囲みながら一緒に食事をする予定だといいます。

(Hint-Pot編集部)