からだ・美容
39歳乳がん罹患者が行った抗がん剤副作用対策 副作用は脱毛、膀胱炎、ホットフラッシュも
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治療日記をつけてコントロール
副作用が人によって違うとなれば、他の人の経験談は参考にしつつ、とにかく自分で自分をコントロールするしかありません。そこで抗がん剤治療が始まってから、その日の体調変化や出てきた副作用の症状、食べたものなどを記録する治療日記をつけるようにしました。これは病院ですすめられたのがきっかけでしたが、とても役に立ちました。
1クール目に腹痛と下痢が強かった時は、玄米や消化があまり良くない野菜などが多く、それが多少影響しているのでは? と自分なりに分析しました。そこで、2クール目以降は投薬の数日前から準備的に繊維質の多いものは控える、おかゆに変えるなどと、消化の良いものを摂るようにしました。また、すぐ主治医に相談すると整腸剤を出してくれたので、予防的に飲み続けたこともあってか、腹痛や下痢は回を重ねるごとに出なくなっていきました。
発熱対策として主治医のすすめで予防的に解熱剤を飲んだり、膀胱炎対策として水分を多めに摂ったりしました。口内炎ができないように歯磨きの回数を増やしたり、薬剤師にすすめられたマウスウォッシュを使ったりして清潔を保って乾燥しないように努めました。
実際に取り組んだ抗がん剤の副作用対策
上記を含め、私が取り組んでいた主な副作用対策はこちらです。
○投与後、10日間は病院以外の予定は入れない
○抗がん剤治療中の食事は、刺激物(辛いもの、スパイス系、カフェインのあるものなど)、味の濃いもの、生のもの(サラダ、刺身など)は控える。また、投与数日前から繊維質の多いものは控え、消化の良いものを摂るようにした
○夏だったがお腹を冷やさない(腹巻き、時にカイロ)
○水をたくさん飲み、トイレに行って出す
○食後は歯磨きをして口内を清潔に。夜は必ずフロスと電動歯ブラシ
○体が痛くても毎日散歩。できる時はヨガを自分で
○髪は脱毛ケアの専用シャンプー
○爪はオイル、保護用マニキュア、あえてはがれやすいネイルシールでケア
もしこうした対策をやらなかったらどうだったのか? という検証はできないので何とも言えないですが、日々確認、改善していろいろと試していくことで前向きに治療に向き合えたのではないかなと思っています。
(島田 みゆ)
島田 みゆ(しまだ・みゆ)
1983年生まれ。社会人教育関係の会社で企画編集として11年勤めたのち、旅や食分野のライター、ヨガ講師、海外ツアーコンダクターの複業フリーランスに。コロナ禍で旅行の仕事が休業状態になり、好きな旅行ができないのであればと2022年からの海外生活を見据えていた矢先、38歳で乳がんが判明。3月に右胸全摘出手術を終え、現在も治療を続けながら、自身の経験を踏まえて多くの女性の心と体を健康に役立つ発信・活動をしたいと考えている。
ツイッター:@myuu_works
note:島田みゆ | 取材ライター×ヨガ講師×海外ツアコン