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冬においしいホウレン草と小松菜 栄養素“勝負”は引き分け? 積極的に食べるべき理由

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

葉が丸く根元が白い小松菜(写真はイメージ)【写真:写真AC】
葉が丸く根元が白い小松菜(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 寒い季節においしい葉物野菜といえばホウレン草。緑黄色野菜の王様としてもよく知られています。同じく葉物野菜の一つである小松菜も、通年出回っていますが本来の旬は冬です。見た目が似ているホウレン草と小松菜には、どんな違いがあるのでしょうか? 栄養素の比較などについて、栄養士の和漢歩実さんに伺いました。

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どちらも江戸時代に中国から伝来 旬は冬

 ホウレン草は西アジア原産で、日本には中国から伝来しました。一方の小松菜は中国原産。名前の由来は、江戸時代に小松川(現在の東京都江戸川区周辺)で栽培されていたことにあるようです。現在でも東京で多く栽培され、関東の雑煮に欠かせない野菜となっています。

 どちらもハウス栽培が盛んで、通年で出回りますが旬は冬です。寒さにさらす「寒締め栽培」をされたものは甘みや旨みなどが濃く、今の季節に出回ります。

 小松菜の葉はホウレン草よりも丸く、切れ込みがありません。根元は白色です。またホウレン草はシュウ酸(アク)を含むため、沸騰した湯で下茹でするアク抜きが必要ですが、小松菜はアクが少ないので不要。生食できるため、スムージーに使われることもあります。