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冬においしいホウレン草と小松菜 栄養素“勝負”は引き分け? 積極的に食べるべき理由

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ホウレン草に多く含まれる栄養とは

ホウレン草と卵炒め(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ホウレン草と卵炒め(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ビタミンCと鉄では小松菜に軍配が上がりましたが、風邪予防のためのβカロテンと、出産予定の女性が積極的に摂りたい葉酸についてはどうしょう。こちらは、ホウレン草に多く含まれているようです。

○βカロテン
ホウレン草:4200マイクログラム
小松菜:3100マイクログラム

 ホウレン草が含むβカロテンは小松菜の1.3倍。必要時に体内でビタミンAに変わるβカロテンは、これからの季節に重要な栄養素の一つ。皮膚や粘膜を強くしてウイルスなどの侵入を防ぎ、風邪予防に効果的だといわれています。脂溶性のため、吸収率をアップさせるには適量の油と一緒に調理してください。

○葉酸
ホウレン草:210ミリグラム
小松菜:110ミリグラム

 葉酸はホウレン草から発見されたビタミンB群の一つで、含有量は小松菜の2倍。特に出産予定の女性が積極的に摂りたい栄養素です。胎児の先天異常の発症リスクを低くする効果が期待できるといわれています。

 冬においしいホウレン草と小松菜ですが、栄養価には違いがあり、いずれも積極的に摂りたい食材です。調理や組み合わせる食材を変えて、日々の食卓に取り入れたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾