からだ・美容
子どものメイク注意点は 頻度や使用すべきアイテムを医師が解説
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教えてくれた人:佐藤 卓士
子ども同士でメイク道具の貸し借りにも注意を
目元や口元はデリケートなので、塗る時に圧をかけてこすらないようにすることも大切です。また、目に粉やラメが入らないよう注意をしましょう。メイクをした後、目をこするのも危険なので、注意して見守ってください。
お子さん同士で、メイク道具の貸し借りをしないように指導することも忘れないでください。目や口は、ウイルスや細菌による感染リスクが高い場所です。これは子どもに限らず大人も同じです。
メイクに関連して、ネイルカラーも「塗ってみたい」と興味が湧くアイテムだと思います。ネイルをした後、除光液で落とすことで爪の水分が失われます。何度も繰り返すと、爪が弱くなりますので、やりすぎには注意しましょう。除光液を使わなくても落とせるもの、乾いたらはがせるものを選ぶと良いでしょう。
メイクをしたらしっかりと落とす 肌に残っていると炎症のもと
大人もそうですが、メイクをしたらそのままにせず、きちんと落とすことが大切です。キッズ用のメイクは水や石けんで落としやすいように作られていますが、子どもはパパッと洗って済ませてしまいがちなので、落とせているか親がチェックをしてあげましょう。ラメが入っているものは残りがちなので、注意してください。
メイクを落とす時はゴシゴシとこすらず、優しく落としてください。正しいスキンケアについては、以前お話ししました「思春期の肌荒れ」の記事を参考にしてください。時間をかけて優しく丁寧に洗うこと、保湿をしっかりとすることが大切です。
大人と同じようにメイクをするのは、思春期が終わる17~18歳を目安にしてください。それまでは、使うコスメ、使用頻度、メイクをした後のケアに気をつけて楽しみましょう。
(岩淵 美樹)
佐藤 卓士(さとう・たかし)
1970年4月7日生まれ。九州大学医学部卒。岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽を積む。医学博士、日本形成外科学会認定専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。日本形成外科学会、日本皮膚科学会、日本美容外科学会、日本レーザー医学会、日本手外科学会、日本創傷外科学会に所属。2018年よりアヴェニュー表参道クリニック院長として、形成外科・皮膚科で学んだ知識と経験を基にわかりやすい説明を心がけ、日々診療を行う。