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からだ・美容

歯の黄ばみは老け見えの原因に ホワイトニングの基礎知識を歯科医が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

歯科医院のホワイトニングとそれ以外の違い

 続いて、ホワイトニングの違いについて説明しましょう。歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、ご自身やサロンで行う「セルフホワイトニング」があります。

 歯科医院で行うホワイトニングは、歯科医師管理のもと、歯科医師または歯科衛生士の有資格者が行います。使用する薬剤は「過酸化水素」です。この過酸化水素に漂白作用があり、歯の内側からしっかり白くする効果があります。過酸化水素は医薬品であり、歯に用いる場合「歯科医師または歯科医師の指示のもと歯科衛生士が処置すること」と薬事法で決められています。

 対してセルフホワイトニングは自身で行うもので、医薬品である過酸化水素を使用することはできません。使用する薬剤は歯を内側から白くする薬剤ではなく、表面上の汚れを落とすものになります。

粗い研磨剤を含んだものに注意 着色しやすくなることも

粗い研磨剤が入っているものには要注意(写真はイメージ)【写真:写真AC】
粗い研磨剤が入っているものには要注意(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 セルフホワイトニング商材はさまざま販売されていますが、「研磨剤が入っているもの」には注意が必要です。着色は研磨剤によって取れるのですが、粗い研磨剤を含んでいるものを使用することにより、着色は取れても歯の表面を傷付けることに。その傷付いた歯の表面に着色しやすくなるのです。また、粗い研磨剤のせいで、治療した人工物(いわゆる歯の詰め物やかぶせ物)が傷付く場合もあります。

 研磨剤が入っているものを使用する場合は、「低研磨性」の歯磨き粉を選びましょう。これなら研磨剤が微粒子化されているため歯の表面へのダメージが少なく、着色や汚れを落とすことが可能です。

 ホワイトニング歯磨き粉を使用する場合は、正しい歯磨きをしているかも大切です。歯垢も歯の黄ばみの原因になるため、徹底的に除去することを心がけてください。マウスウォッシュの場合は、おくちの中に含む時間が短いと効果を発揮しないので指定の時間を守って使用しましょう。どちらも使用方法や容量を守ることも大切です。

 歯並びや個々の歯磨きのクセもありますので、ぜひ歯科医院でブラッシングのチェックを受けてみてください。