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からだ・美容

歯の黄ばみは老け見えの原因に ホワイトニングの基礎知識を歯科医が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ホワイトニングNGな人とは 口腔内の健康状態や体質をチェック

 ホワイトニングは、歯と歯肉が健康であれば、基本的に行うことができます。しかし、体質や体の状態によってホワイトニングを受けられない人もいます。

○知覚過敏・虫歯・歯周病の人
 知覚過敏や虫歯、歯周病などの症状が現れている箇所は薬剤がしみて痛みが生じる場合があります。上記の場合は、先に治療をしてからホワイトニングの施術を受けることをおすすめしています。

 また歯にクラック(ひび)や咬耗(歯が歯ぎしりなどですり減っている状態)がある方も薬剤がしみやすいです。この場合は、前処置をしてからホワイトニングを行います。

○妊娠中・授乳中の人
 ホワイトニングで塗布する薬剤は、基本的に体内に入り込んでも害はありませんが、臓器や抵抗力の未熟な赤ちゃんに対して絶対に影響が出ないともいえません。そのため妊娠中はもちろん、授乳期もホワイトニングの施術は控えた方が良いでしょう。

○無カタラーゼ症の人
 ホワイトニングの主要薬剤である過酸化水素を分解し無毒化できる「カタラーゼ」が、先天的に欠損している染色体劣性遺伝疾患です。体内に有毒物質として残ってしまうため、絶対の禁忌になります。

 このように、ホワイトニングは口腔内の状態などによりできない場合もあります。歯を白く美しくしたい場合は、まず歯科医院で相談してみると良いでしょう。

◇石川宗理(いしかわ・むねただ)
歯科医。千葉センシティ矯正歯科院長。北原学院千葉歯科衛生士専門学校非常勤講師。2012年、東京歯科大学卒業後、2018年に東京歯科大学大学院口腔科学研究科(矯正歯科学専攻)修了、博士号取得。矯正歯科装置インザビラインの「ダイヤモンド・プロバイダー」(2021年度)、「ブラックダイヤモンド・プロバイダー」(2022年度)に認定。年間401~750症例のトップドクターに与えられ、日本国内ではトップ10に入る。2022年に千葉駅直結の千葉センシティ矯正歯科を開業した。

(Hint-Pot編集部)