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日本の育休制度は世界一 男性取得率が上がらない理由は
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男性育休に前向きな人は男女ともに多い
それでは、今回の改正後、人々の意識はどうなっているのでしょうか。アンケート調査を行いました。まず、男性に対しては「育休を取得したいか」、女性には「夫に育休を取得してほしいか(すでに子どもがいる場合はしたかったか、してほしかったか)」を聞きました。
それによると、「とても希望する」「どちらかというと希望する」を合わせて希望する人は男性が65.9%、女性が64.9%。他の選択肢を含めて男女ともに大きな差はなく、6割以上が男性育休の取得を希望しています。一方、「とても希望しない」「どちらかというと希望しない」の希望しない人は男性が11.4%、女性が10.7%と1割ほどにとどまりました。
次に、男性育休を希望すると回答した人たちに、その理由を聞きました。男女ともに最も多かったのが「妻側の家事育児負担が減る」でともに5割以上。また、「夫婦で家庭への理解が深まる」「夫婦で子どもとのかけがえのない時間が過ごせる」もそれぞれ3割を超えていました。
「この結果から、基本的には夫婦とも男性育休に前向きで、取得を希望しているケースが多いことが分かります。それにもかかわらず、実際には男性育休の取得率が女性より極端に低く、かつ取得期間も短いのが現状です。このことから、男性育休が思うように進まないのは、家庭の思惑というより働き方(企業側)に問題があるということが明らかになったと思います」(筒井さん)