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英国人が驚く! 日本のクリスマス仰天ポイントは 本場のごちそうは伝統料理がたくさん
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英国人にとって、日本のクリスマスはびっくりすることがたくさんあります。この時季、日本を訪れた英国人が思わずSNSに投稿するような、驚きのポイントとは一体何なのでしょうか。紅茶の本場・英国で認められたティーインストラクターのスチュワード麻子さん。20年以上クリスマスを英国で過ごした経験から、日本のおせちのように「クリスマスには必ずこれを食べる」というごちそうの数々をテーマに紹介します。
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クリスマスは日本のお正月のようなもの
私は日本でクリスマスを過ごすようになって2年ですが、仰天するような英国との違いがいくつかあります。まず、日本ではクリスマスを祝うのが24日で、25日にはまるでクリスマスが終わったかのように過ごしている人が多いこと。
英国では25日がクリスマスデーで、プレゼントを贈り合ったり、ごちそうを食べたりするのはこの日です。もっとも、ヨーロッパでもカトリックの国々は24日の夜にごちそうを食べてから真夜中のミサに行くところも多いので、日本はその流れなのでしょうか? いずれにしても、私は25日に普通に出勤しているたくさんの日本人を見るとホームシックになります。
英国で12月24日~26日は国民の祝日で、銀行も店も休みです。日本ではお正月に実家に帰り親戚一同で集まったりしますが、英国でそれをするのはクリスマス時季。恋人同士が外でお食事なんて考えられません。食事しようにもレストランは休み、ホテルでも事前予約がないと宿泊客ですら食事にありつけませんから、この時季にヨーロッパ旅行をする場合、気をつけてくださいね。
英国のクリスマスはあくまでも家族で過ごすもの。夫婦どちらの実家に行くかという問題では、24日と25日で1日ずつそれぞれの実家に訪れたり、25日のランチと夜で分けて慌ただしく移動したりするカップルもいます。
公共交通機関が止まることも多いため、車で移動する人が多いです。それではお酒も飲めないのでは? と思いますが、英国では1ユニット(ビール2パイント、ワイン小さめグラスで2杯程度)までは運転して良いことになっています(血中アルコール度で測るため個人差があります)。当然、学生もみんな実家に戻ります。
クリスマスは一年で一番大切な日 チキンを食べる日本人を不思議がる英国人
食べ物だと、日本のチキンとクリスマスケーキが英国人にとっては仰天ポイントです。まずチキン。英国ではローストチキンは普段に食べるもので特別感が低く、クリスマスには多くの人がターキーを食べます。
ターキーは古くから英国で食べられたわけではありません。米国から渡ってきたこの大きな鳥は、大人数で分けるのに便利だからとヴィクトリア時代に広まりました。その前まで多くの人がガチョウを食べていましたが、王室では「王様(あるいは女王様)にふさわしい」レアな鳥として、クジャクや白鳥が使われた記録が残っています。豪華に演出するため、ローストした鳥に羽を元通り戻して供されたというから驚きですね。
いずれにせよ、英国人にとってクリスマスに食べるのは少し特別感のあるものですから、日本でファストフードのチキンに行列ができるのは本当に面白いこと。この時季に日本を訪問した英国人のSNSや話題としては有名です。「日本は手の込んだ丁寧な食生活をしているのに、一年で一番大切な日になぜファストフード???」と思うようです。