海外ニュース
英国人が驚く! 日本のクリスマス仰天ポイントは 本場のごちそうは伝統料理がたくさん
公開日: / 更新日:
ディナーの最後を彩るクリスマスプディング
○デザート
濃厚で甘くアルコールを含む、もっちりとしたクリスマスプディングを食べます。材料は生パン粉、ビーフスエット(牛脂)、砂糖、カランツ(ベリーの一種)、サルタナ(ブドウの一種)、レーズン、果物の皮の砂糖漬け、シナモン、ナツメグ、オールスパイスなど。ブランデーとミルク、卵またはビールをつなぎとして使います。
作り方はシンプルで、材料を混ぜ布またはボウルに入れて蒸した後、1か月程度放置します。今ではほとんどの人が市販品を買いますが、ヴィクトリア時代から、家庭で作る時はシルバーのチャームを入れることもありました。それぞれの形が結婚、お金、幸運などを表し、取り分けられたプディングに入っていたらラッキーということです。
食べ方は少しユニークで、温めたプディングに火をつけたブランデーをかけます。英国大好きな日本人にこれを頑張って作る方がいらっしゃいますが、プランデーをかけてから火をつけるのは無理ですので、大きめのスプーンにブランデーを入れて温め、火をつけたらすぐプディングに回しかけてくださいね。炎の上がるプディングが食卓に運ばれると歓声が上がります!
テーブルでは、湯気が立つプディングをナイフではなく大きなスプーンで各自のデザートボウルに取り分けます。ブランデーバター(ホイップした無塩バターに粉糖とブランデーを加える)とホイップしないクリームを添え、バターが溶けたらデザートスプーンで混ぜていただきます。ケーキのように切り分けるのではなく、言葉は悪いですがぐちゃぐちゃに混ぜたものを食べるのがクリスマスプディングの食べ方です。
日本と全然違う! 英国流クリスマスケーキ
○クリスマスケーキ
これもまた、英国人が仰天することの一つです。英国で生まれ育った私の子どもたちも、日本のクリスマスケーキの予約ポスター写真をSNSに上げていました。日本では、ふわふわのスポンジに生クリームとイチゴがのったショートケーキとか、チョコレートケーキとか、内容もバラエティに富んでいますね。
英国でこういったタイプの生ケーキをクリスマスケーキと呼ぶことは絶対にありません。英国のクリスマスケーキは、アイシングをかけたフルーツケーキにクリスマスのデコレーションをしたもの。
サルタナ、レーズン、柑橘ピール、グラッセチェリー、シナモン、ナツメグ、レモンとオレンジの皮と汁、アーモンドパウダー、卵を使い、焼けたらブランデーやラムを毎日または数日おきに上から少しずつ注いで染み込ませます。これをマジパンとアイシングで包んで飾る手間がかかるケーキなので、市販品を買う人が多いです。
クリスマスケーキはどっしりとしたフルーツケーキとアイシングというのが英国式なので、英国で夏の象徴であるイチゴがのっている日本の生ケーキはSNSネタになる面白さなのです。