Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

育児・家族

気になるお年玉事情 キャッシュレス時代でもお年玉は現金が主流 相場価格はいくら?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:橋浦 多美

お年玉のお金を管理するのは 金融教育の第一歩に

 最後に「未成年者がお年玉をもらった場合、誰がお金を管理するのがいいのか」の問いには、55.1%が「もらった本人」と答え、「親」の40.8%を上回りました。自由回答では「15歳を過ぎたら本人」「中学生以上なら本人」という声も多く、「もらった金額と年齢にもよる」「親の協力を得ながら本人が管理」「親が子どもの通帳に預けてあげる」「自己責任で管理する」といった意見も多く見られました。

Q. 未就学児など本人のお金の管理が難しい場合は、どうサポートすると良いでしょうか?
「お金の管理が難しそうでしたら、本人名義の口座を開設し親が貯めておくと後々ありがたみを感じるようになります。口座がなければ作るきっかけにもなりますし、小学生になれば一緒に銀行に行ってお金はこういうところに預けるのだと認識させることも、金融教育の一環になります。中学生、高校生になれば自分たちで管理することもできるでしょうし、まだできていないという人は、お年玉をきっかけにお金の管理を身に付けるということは、とてもいいことだと思います」(橋浦さん)

子どもにとってお年玉は金融教育の第一歩に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
子どもにとってお年玉は金融教育の第一歩に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

Q. 子どもが、現金を手にする絶好の機会でもあるお年玉は、お金の管理を含めた金融教育の一助になるでしょうか?
「キャッシュレスがものすごいスピードで進んでいるので、現金とちゃんと向き合うのはお年玉の機会くらい。お年玉は断然現金であげるのがいいと思います。子どもに対しての金融リテラシーの向上や金融教育の基礎は、まず世の中のお金の仕組みを知ること。子どもにお金の経験をさせてあげることが重要です。お年玉はいいチャンスですので有意義に扱えるようにしてあげることも、家庭でできる金融教育になります」(橋浦さん)

 キャッシュレスは便利ですが、全体的なお金の仕組み自体を習得するには、現金によるお年玉こそ格好の教材のようです。

(Hint-Pot編集部)

橋浦 多美(はしうら・たみ)

1973年11月3日、宮城県仙台市生まれ。フリーアナウンサー、ファイナンシャルプランナー。会社員からフリーランスに転身した時にお金の大切さを知り、勉強を始める。現在はファイナンシャルプランナーや宅建士、証券外務員などの資格を取得し、「しゃべれるファイナンシャルプランナー」として、セミナーやラジオにも出演。家計のモットーは「見栄は張らずに、財布が張る家計」。プライベートでは双子男児の母として、出費が一気に2倍になる教育費と格闘中。著書に「四畳半経済のススメ~コンパクトな家計を実現する87のコツ~」(ゴマブックス刊)などがある。