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からだ・美容

餅による窒息事故はなぜ起きる? 食べる前にすべき4つの防止策 医師が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:近藤 千種

子どもやお年寄りは特に注意を 餅による窒息事故の防止策4つ

 子どもや高齢者の方が餅を食べる時は、特に注意が必要です。子どもはまだ飲み込む力が弱かったり、よく噛まずに丸呑みしてしまったりすることも。また、高齢者の方も噛む力や飲み込む力が低下していたり、唾液の分泌量が少なくなっていたりするためのどに詰まらせてしまう危険が高くなります。餅による窒息事故を起こさないために、4つの予防策を講じましょう。

1. 餅を1センチ程度に小さくカットする
 日本人成人の気管の直径は男性で平均18ミリ、女性で15ミリ程度といわれています。餅はあらかじめ1センチ程度に小さく切って使用するようにしましょう。
2. のどを湿らせる
 餅を食べる前に、水やお茶、汁物などの水分を摂ってのどを湿らせておきましょう。あらかじめのどを潤しておくことで餅を飲み込みやすくなります。

3. ゆっくり噛んで唾液と混ぜ合わせてから飲み込む
 餅の粘り気でのどに引っかからないようにするために、餅を口に入れたらよく噛むようにしましょう。また、すぐに飲み込まず、唾液とよく絡ませてから飲み込むとのどに詰まることを避けられます。

4. 見守る人をそばに置く
 万が一、餅がのどに詰まった場合、重症化を防ぐために一分一秒でも早く対処することが大切。子どもやお年寄りが餅を食べる時は、必ず誰かがそばで見守るようにしましょう。

 また、餅を食べている時に話しかけると、慌てて飲み込んでしまう原因になります。食べている時は話しかけないこと、話しかけられても慌てて飲み込まないように注意しましょう。

餅が詰まったらまず確認すべきことは 判断が遅れると後遺症が残ることも

 餅でのどが詰まるのは、大きく分けて2つのパターンがあります。気道が部分的にふさがれているパターンと、完全にふさがれているパターンです。身近な人が餅をのどに詰まらせた時は、まずどちらのパターンなのかを見極めながら対処するようにしましょう。

○部分的にふさがれている場合
 咳や喘鳴が聞こえる場合は、気道が部分的に閉塞していると判断します。また、咳による異物の吐出を妨げてはいけません。咳は詰まった異物の除去に効果があります。咳をすることができるようであれば、なるべく咳が続くように促しましょう。

○完全にふさがれている場合
 餅が詰まった直後から正常に声を出すことができない場合は、完全に気道がふさがれているため「窒息」と判断します。窒息して酸素が足りない状態になると、顔が紫色に変わって意識を失ったり、長く続けば脳に障害が残ったりすることも。その場にいる人が速やかに応急処置を行うことが重要です。

 餅がのどに詰まったら水を飲もうとしてしまいがちですが、気道に詰まっている場合は食道に流れてしまうため効果がありません。逆に、気道の奥に餅を押し込んでしまう危険があるため、焦って水を飲まないようにしましょう。