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日本と米国 食品用ラップの使い心地を比較 特性が違う理由とは
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「加熱時の伸縮」 日本のラップはほとんど変化なし
【検証2:加熱時の伸縮を比較】
日米のラップはどちらも同じ大きさ(縦30センチ×横20センチ)に切り取ります。冷凍ごはんを入れたどんぶりにぴったりと張り付けて、備え付けの電子レンジで2分温めました。
日本のラップをかけて温めたほうは、加熱前と見た目に変化はありませんでした。内側にはごはんから蒸発した水滴が付いており、まんべんなくしっかりと温まったことが分かります。
一方、米国のラップをかけて温めたほうは、食品の水蒸気によって膨張。さらに、温め終わって電子レンジから取り出すと、ラップとごはんの間の空間がなくなり、まるで真空状態のようにぴったりと張り付いていました。ごはんを少し押しつぶしてしまったような形に。
さらに、ラップを取り外してみると、日本のラップにはサイズ感に大きな変化が見られない一方で、米国のラップは全体的に縮まって小さくなっていました。そこで、サイズを測ってみることにしました。
結果は次の通り。
日本のラップ:縦横ともにマイナス3センチ(加熱後の大きさ:縦27×横17センチ)
米国のラップ:縦横ともにマイナス8センチ(加熱後の大きさ:縦22×横12センチ)
米国のラップは8センチも縮んでおり、もう一度どんぶりに使用することができないほど小さくなっていました。見た目にも、端が丸まってくっつき、はがせない状態に。ごはんの上をカバーしていた部分はくしゃくしゃにシワが寄り、触り心地も硬くなっていました。