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日本と米国 食品用ラップの使い心地を比較 特性が違う理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:荒木 優里

米国のラップが切れにくく変形しやすいのは環境問題に関係が?

 厚みや粘着性も異なる日本と米国のラップ。今回の検証では、日本のラップのほうが切れ味が良く、加熱にも強い! という結果に。ここまで差がつくのはいったいなぜなのだろうと調べてみました。

 すると、日本と米国ではラップに使用している素材が違うことがわかりました。米国で主流の食品用ラップは「低密度ポリエチレン」であるのに対し、日本の家庭では一般的に「ポリ塩化ビニリデン」のラップが使われています。

 実は、米国では近年、環境問題への配慮などから、日本とは違う素材が使われているのです。素材が違えば、特性も違って当然ですよね。もちろん、日本の食品用ラップも正しく処理をすれば安全だといわれています。

 米国では、スーパーマーケットの買い物袋は紙袋、野菜や果物はビニール袋やラップで個包装しないというのが一般的で、プラスチック問題にさまざまな方法で取り組んでいます。それが、使いにくいと感じてしまった食品用ラップの秘密にもつながっていたとは驚きでした。

 日常生活のふとした疑問から調べてみると、新たな発見がありますね! これからも小さな“ハテナ”を敏感に察知し、いろいろな違いを楽しんでいきたいと思います。

(荒木 優里)

荒木 優里(あらき・ゆり)

米ニューヨーク州在住のフリーアナウンサー。慶應義塾大学を卒業後、KSB瀬戸内海放送、テレビ埼玉で局アナとして勤務し、報道番組のキャスターや情報番組の中継リポーターなどを担当。2022年夏に渡米し、現在は初めて体験する海外生活での奮闘ぶりを日々発信中。