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お金

電気料金が高騰 値上げの理由や節約術をファイナンシャルプランナーが解説

公開日:  /  更新日:

著者:橋浦 多美

電気代の仕組みを見てみよう!

 では、実際の電気代はどのような仕組みになっているのでしょうか? 図を見ていきましょう。

東京電力エナジーパートナーTEPCOウェブサイト「電気料金の計算式」を基に作成【画像:Hint-Pot編集部】
東京電力エナジーパートナーTEPCOウェブサイト「電気料金の計算式」を基に作成【画像:Hint-Pot編集部】

 月々の電気料金は、電力会社と契約したアンペア数によって決められる「基本料金」と、使用電力量によって計算される「電力量料金」の合計に、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を足したものです。「電力量料金」は、燃料価格の変動に応じて「燃料費調達額」を加算、差し引きして計算します。

 よって、前述の「燃料費調達額」や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が上昇すれば、私たちの電気料金も上昇するという結果に。さらに「再生可能エネルギー促進賦課金」も年々上昇傾向にあるので、高騰が続く結果になっています。

そして…さらなる値上げが待ち受ける現実

「もう勘弁して~」という悲鳴が聞こえる中、追い討ちをかけるように上がり続ける電気料金。実は、今年春には2~4割の値上げが決まっています。値上げの幅が大きいことや、このところの高騰が私たちの生活を脅かしていることから、政府による救済措置「電気・ガス価格激変緩和対策事業」として補助金が導入されています。2023年1月使用分(2月検針分)から適用で、主に一般家庭が使っている低圧の料金は、1kWhあたり7円支援され、標準世帯で約2800円/月の支援策となっています。

標準世帯における電気や都市ガス使用量あたりの値引き料金【画像:経済産業省資源エネルギー庁】
標準世帯における電気や都市ガス使用量あたりの値引き料金【画像:経済産業省資源エネルギー庁】

 ただ、これもずっと続くわけではなく、今年の8月までは同じ割引率で、その後9月からはその半分の割引となる予定です。