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電気料金が高騰 値上げの理由や節約術をファイナンシャルプランナーが解説
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今、私たちにできること 今日からできる電気代節約のポイントは?
では、私たちには何ができるか。とにかくしっかりと節電をするしかありません。経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータル」サイトに掲載されている、「家庭における家電製品の一日での電力消費割合」のグラフを見てみましょう。
とくに電力消費が多くなりがちな夏季と冬季のグラフに分けられており、いずれもエアコンが3割以上を占めていることがわかります。さらに、冷蔵庫、照明と続きます。
この結果を基に、今すぐ実践したい節電を消費電力が多い順にご紹介します。
1. エアコンは、とにかくこまめにフィルター掃除する。サーキュレーターなども活用して、空気を循環させる。夏は窓の外にすだれなどをかけると保冷効果が、冬は窓の内側にカーテンなど厚みがあるものを使うと保温効果がある。隙間風などがある場合は断熱材などを利用するのも効果的
2. 冷蔵庫は、消費電力が少ないモデルが増えているため、10年以上前のものを使っている場合は長い目で見ると買い替えも◎。また、設定温度を見直し、冬場はとくに上げすぎないようにする。冷気を逃さないような冷蔵庫カーテンも効果がある
3. 照明はLEDライトを使用。LEDがない箇所は交換する。使わない照明はとにかくこまめに消すこと
4. 給湯は、使わない時間は給湯スイッチをこまめに切る。不要な場面でうっかりお湯を出してしまい、ガスを無駄遣いすることを防げる
5. 炊事は、炊飯器の使い方を見直す。エコ炊きモードがある場合は利用する。保温時間を短めにする、またはタイマーを利用する
そのほか、温水便座を使わないときは切る、テレビの明るさは少し暗めに設定する、洗濯はなるべく天日干しにして乾燥機を使わないようにするなど、少しずつ節電を心がけましょう。
また、どこにどのくらいの電気を使っているのか知りたいという場合には、「ワットチェッカー」で計測してみるのもおすすめです。「ワットチェッカー」を使うことで、接続した電気機器の使用時間、積算電気料金、1時間あたりの電気料金、瞬時電力量、積算電力量、CO2排出量を測定できるので、家の中の家電で何にどのくらい消費されているのかを知りたい場合は役立ちそうです。
最近は防災のために、ポータブル電源を準備している方もいると思います。日中は太陽光などを当てて蓄電し、夜はポータブル電源からも電気を使うのも節電になりますね。我が家も、夜のスマートフォンの充電や寝室の加湿器などはポータブル電源を使っています。
いずれにしても、エネルギーを大切にしながら、上手に付き合っていくしかない電気料金。節電することで私たちは電気料金の節約に、地球では環境にいいわけですから、少しずつでも行っていきたいですね。
(橋浦 多美)
橋浦 多美(はしうら・たみ)
1973年11月3日、宮城県仙台市生まれ。フリーアナウンサー、ファイナンシャルプランナー。会社員からフリーランスに転身した時にお金の大切さを知り、勉強を始める。現在はファイナンシャルプランナーや宅建士、証券外務員などの資格を取得し、「しゃべれるファイナンシャルプランナー」として、セミナーやラジオにも出演。家計のモットーは「見栄は張らずに、財布が張る家計」。プライベートでは双子男児の母として、出費が一気に2倍になる教育費と格闘中。著書に「四畳半経済のススメ~コンパクトな家計を実現する87のコツ~」(ゴマブックス刊)などがある。