仕事・人生
“おネエ系パパ”率いる大家族で思春期に注目を浴びた次女 人生に影響を与えた父の言葉と存在とは
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父は自分の一番の理解者であり、一番の応援者
「父はママっぽくて母がパパっぽいよねと、きょうだいでよく話します。母はさっぱりしていて、ショッピングも長々としないで決断力がある。父は化粧をしますし、洋服も大好きだし、恋愛の相談にも乗ってくれる。洋服の買い物で長い時間迷っても、一緒になってこれがいいとかつきあってくれます。
私は、よく実家に帰って父とワインを飲んだり、仕事の悩みなどもけっこう話したりします。私が悩んだ顔をしていると、話さなくてもだいたいわかってくれます。私のマイナス面もわかっていて、私が成長するために何度も指摘してくれます。そんな父は、自分の一番の理解者であり、一番の応援者です。その父が私によくかける言葉があります。『1人魅了できたら10人魅了できる』です。『目の前の1人のお客様を喜ばせることができないから、自分に自信がないんだよ。1人魅了できればいいんだよ』と。自身の経験からの言葉でしょう。1人魅了できれば、10人も100人もファンができるというのです」
ところで、日本の社会も性的マイノリティに対して理解が進んできましたが、晴子さんは現状をどう考えているのでしょうか。
「父が20~30代の頃は、公にはできないことでした。隠して俳優業をやっていたので、自分の好きな格好もできなかったと思います。それと比べると今は普通に生活できる。個性を出せて、生きやすくなってきましたね。元プロレスラーの妹(盟子さん)も家族のなかで唯一の同性愛者です。女の子とつきあっていて、オープンにしています。父と同じように、我が道を歩んでいますね」
晴子さんは、これからどんな道を歩みたいのでしょうか。
「仕事としては、たくさんの方に喜んでもらい『またお願いしたい』と思われる司会者を目指しています。プライベートでは、兄と姉が結婚していて、次は私。父からすごいプレッシャーがかかっています(笑)。そこを一番心配しているようです。ですから、結婚して、私の子どもの顔を両親に見せたい。兄は子どもが4人いるので、みんなが集まって、大家族で父母を囲んで団らんのひと時を過ごしたいですね。もちろん、結婚しても仕事は続けていくつもりです」
1995年、神奈川県川崎市生まれ。高校時代、NHK高校放送コンテストに出場し、神奈川県大会で優勝。高校を卒業後、バスガイドを経てトークナビに入社。BS-TBS「生中継!にっぽんの桜2021~日本が誇る満開桜の共演~」のリポーター、講演会やイベントの司会などを務めている。
(坂本 俊夫)