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からだ・美容

起き抜けの固まった体をゆるめる ベッドでできる簡単ストレッチ2種

公開日:  /  更新日:

著者:滝沢 ななえ

元バレーボール選手の滝沢ななえさん。現在はパーソナルトレーナー【写真:荒川祐史】
元バレーボール選手の滝沢ななえさん。現在はパーソナルトレーナー【写真:荒川祐史】

 朝、起きた瞬間から肩や背中が張っていたり、ギシギシと腰がきしんだりすることはありませんか? ストレス過多の現代人は、実は就寝中もリラックスできずに体が緊張で固まっていたり、神経が休まらなかったりしているそう。「そんな方は、朝に体をほぐすと、その日の睡眠の質が良くなります」と話すのは、都内で女性専用パーソナルトレーニングジムを主宰するパーソナルトレーナーの滝沢ななえさん。カチコチに固まった起き抜けの体をゆるめる、ベッドに寝たままできるストレッチを教えていただきました。

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自律神経の乱れも原因に 寝起きの過ごし方が大切

 朝起きてから、体のあちこちがギシギシときしんだり、背中や腰にこりや痛みを感じたりすることもあるでしょう。寝ているだけなのに、どうしてこりや痛みを感じるのか、不思議ですよね。実は、寝ているだけで体がほとんど動かないことも、こりや痛みの要因になります。

 就寝中は、無意識に寝返りを打ってはいるものの、動かない時間のほうが圧倒的に長くなります。すると、血流が滞ったり、背骨の一つひとつの骨がギュッと詰まったりしてしまうため、起きる頃には体がカチコチに固まってしまうのです。

 また、自律神経のバランスが崩れていることが要因になっている場合も。夜になっても、体の機能を活発化させる交感神経が優位になってしまい、就寝中も体に力が入りっぱなしという人は少なくないようです。たとえば、就寝中に食いしばりが強い人、夜中に目が覚めてしまう人は、寝ている間も体が緊張している可能性があります。

 ストレスで自律神経のバランスが崩れてしまうと、就寝中にリラックスできず、体が緊張するだけでなく眠りも浅くなりがち。結果、すっきり目覚めなかったり、疲れを引きずったりするのです。

 朝からこりや痛み、疲れを感じる方は、寝起きの過ごし方がとても大切です。なぜなら、朝の目覚めが良いと、その日の夜の睡眠の質も良くなるから。ほんの少しの時間で良いので、心と体の緊張をゆるめてあげる時間を作りましょう。