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気分が上がる大分県の日本酒 料理との相性抜群 世界も認めるおすすめ銘柄

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

大分県では多種多様な日本酒が造 られている
大分県では多種多様な日本酒が造 られている

 大分県といえば日本一の源泉数と湧出量を誇り、「別府」と「由布院」の温泉が人気。ほかにも、金運アップにご利益がある「宇佐神宮」、東洋のナイアガラ「原尻の滝」、ダイビングができる美しいブルーの「稲積水中鍾乳洞」など、たくさんの魅力にあふれています。また、大分県では多種多様の日本酒が造られています。2月には、大分県公式のレストラン型アンテナショップ「坐来大分」(東京都千代田区)で、各銘柄に合う料理とのペアリングが提案されました。今回は大分県を代表する5つの蔵元から、食事に合う10銘柄を厳選してご紹介します。

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大分県の日本酒が多種多様な理由は?

ズラリと並ぶ大分県の日本酒
ズラリと並ぶ大分県の日本酒

 大分県は古くから日本酒造りが盛んな土地で、江戸時代に幕府へ献上した歴史を持ちます。酒の特徴は、すっきりとした飲み口と米の甘さが感じられる淡麗甘口。日本酒ビギナーから味にこだわる日本酒好きまで、一度飲んだら大分県の酒の大ファンになる人も多く、料理とのペアリングが楽しめる酒として全国の人気日本酒にランクインしています。

 多種多様な味わいの銘酒が生まれる秘密は、昼夜の温度差が大きい気候にあります。面積の70%を山林が占め、海抜0~800メートルに及ぶ大きな標高差のなかで生じるものです。

 また大分県は、豊かで良質な水資源を持つ、九州で有数の米産地でもあります。酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)の王様と呼ばれる「山田錦」をはじめ、幻の酒米「雄町」や「五百万石」「若水」など、日本酒造りに適した幅広い品種を栽培。各蔵元がそれぞれの技を競い合い、切磋琢磨しながら、大分県ならではの特徴をいかした酒造りを行っています。

レベルが高い大分県の日本酒

大分県佐賀関の一本釣りで水揚げされた、ブランドの活〆天然マダイ「関たい」の薄造り 桜塩 ぽん酢。ペアリングするなら中野酒造の「KITSUKI BLANC CUVEE CHIEBIJIN 2023」が最高
大分県佐賀関の一本釣りで水揚げされた、ブランドの活〆天然マダイ「関たい」の薄造り 桜塩 ぽん酢。ペアリングするなら中野酒造の「KITSUKI BLANC CUVEE CHIEBIJIN 2023」が最高

○料理とのペアリングで選ぶおすすめの10銘柄
 大分県には多くの蔵元があり、それぞれ個性が際立っているので、どれを飲んだらいいか迷うことも。そこで、料理との最高のペアリングが楽しめて気分も上がる、大分県を代表する5つの蔵元から10銘柄をご紹介します。

八鹿スパークリングNiji/八鹿酒造(九重町)
八鹿スパークリングNiji/八鹿酒造(九重町)

1. 八鹿酒造
 最初の一杯におすすめなのは、フレッシュトマトのカプレーゼなど酸味のある前菜との相性が良い「八鹿スパークリングNiji」。3つの世界的品評会で頂点を極めた実力を誇り、シャンパンやスパークリングワインと同じ製法の瓶内二次発酵方式で造られた、純米スパークリング酒です。

 力強くきめ細やかな泡がキラキラと宝石のように輝き、華やかな気分を盛り上げます。食前酒的に「八鹿スパークリングNiji」でスタートするのが粋です。

八鹿 吟醸(桃)/八鹿酒造(九重町)
八鹿 吟醸(桃)/八鹿酒造(九重町)

「八鹿 吟醸(桃)」は、九州S-1グランプリで40蔵中「もっとも食事との相性が良い日本酒」として優勝した日本酒です。アジやサバなど脂がのった青魚との相性が抜群。軽やかな飲み口は、あっさり系の野菜の煮物ともよく合います。新鮮な果実を思わせる芳香とほんのりとした甘さで、口の中でその余韻を楽しめますよ。

 八鹿酒造がある九重町は、全国1位のシイタケの産地。全国の約38%の生産量を誇り、11年連続43回の団体優勝を飾っています。質、量ともにレベルの高い、肉厚でジューシーなシイタケのステーキと日本酒は、今もっとも注目のペアリングです。