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価格高騰中の卵 割ると出てくる白い塊は食べたほうが良い? いまさら聞けない豆知識

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

卵白、卵黄の栄養の違い 白い塊の正体は

卵の白い塊、カラザ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
卵の白い塊、カラザ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 卵白の主成分は、たんぱく質です。卵白のたんぱく質は細菌成長阻止作用や溶菌作用を持ち、殻からの微生物の侵入を防ぐ役割もあります。卵黄の主成分は、脂質とたんぱく質です。とくにリン脂質の卵黄レシチンはコレステロール値を下げ、脳機能に良いといわれています。

 卵を割ると、白い塊のようなものがあります。これは「カラザ」と呼ばれ、卵黄を中心に保つ働きをしています。主成分はたんぱく質ですが、免疫機能を向上させるシアル酸を含んでいます。食感が悪いため取り除く人も多いですが、気にならなければ積極的に食べて栄養メリットをいただきましょう。

【参考】
農林水産省「aff」たまごのチカラ
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1809/pdf/1809_all.pdf

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾