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子どもの習い事 平均額はどれくらい? 費用を貯めるコツをFPが解説

公開日:  /  更新日:

著者:橋浦 多美

習い事の費用はどう捻出する?

 では、習い事にかかる費用はどう捻出したらいいのでしょうか? 子育ては長い時間をかけて行っていくものなので、習い事の費用にかかわらず、子ども用の費用としてコツコツ貯めていくことをおすすめします。

 また、習い事は月謝そのもの以外にも、スポーツ系であればユニフォームやシューズ、音楽系であれば楽器や発表会にかかる費用、塾ではテキストなどの教材を購入する必要もあるので、月謝以外の出費も考えておく必要があるでしょう。

 コツコツと貯めるには、次の3つの方法をおすすめします。

1. 児童手当
 2023年4月現在、年齢別に児童手当が支給されています。生まれてから習い事を始める年齢までにこれらを貯蓄に回しておくと、始めやすくなりそうです。

・3歳未満:一律1万5000円
・3歳以上小学校修了前:1万円(第3子以降は1万5000円)
・中学生:一律1万円
(年収目安1200万円以上は所得制限により支給なし)
※2023年4月現在。

2. コツコツ先取り貯蓄
 毎月のお給料から、少しずつでも子どもの教育資金用に積み立てておくといいでしょう。月々手取りの2割を貯められれば、5年間で今の年収分が貯まります。貯金のコツは、余ったら貯蓄に回すのではなく「手をつける前に貯めておく」こと。お子さんの口座に貯めるのであれば、生まれてから子どもの名前で銀行口座を開き、毎月定額の自動送金の設定をしておくと便利です。しかし、年間の貯金額などによって贈与税の対象となることもあるため、事前に確認をしておきましょう。

3. つみたてNISA
 2023年4月現在、銀行の預貯金では利息がほとんどつきません。習い事の費用を捻出しながらも、子どもが大学進学することを見据えて、少しでも増やしながら貯めたいと思うのであれば、リスクはありますがつみたてNISAを始めるのも選択肢のひとつですね。つみたてNISAのラインナップから自分で銘柄を選び、長期積立分散投資をしておくことで、少しずつ雪だるまのように大きくできるというメリットがあります。初心者も入りやすい投資になっているので、少しずつでも始めておくといいかもしれません。

 いずれにしても、習い事は安い買い物ではない場合が多いです。始めるときには親子でしっかり話し合って、お子さんのためになるようなものをいいペースでできるといいですね。

(橋浦 多美)

橋浦 多美(はしうら・たみ)

1973年11月3日、宮城県仙台市生まれ。フリーアナウンサー、ファイナンシャルプランナー。会社員からフリーランスに転身した時にお金の大切さを知り、勉強を始める。現在はファイナンシャルプランナーや宅建士、証券外務員などの資格を取得し、「しゃべれるファイナンシャルプランナー」として、セミナーやラジオにも出演。家計のモットーは「見栄は張らずに、財布が張る家計」。プライベートでは双子男児の母として、出費が一気に2倍になる教育費と格闘中。著書に「四畳半経済のススメ~コンパクトな家計を実現する87のコツ~」(ゴマブックス刊)などがある。