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卵にまつわる“誤解” 卵黄の色と栄養価の関係 1日の適量とは
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:和漢 歩実
「卵黄の色が濃いと栄養豊富」は本当?
卵にまつわるよくある“誤解”は、次の通りです。
○卵の殻が赤玉だと栄養価が高い
栄養価と殻の色は関係ありません。基本的に、白玉は白い羽のニワトリが生むもので、赤玉は褐色の羽のニワトリが生むものとされています。赤玉のほうが高価なのは、褐色の羽のニワトリのほうが白い羽のニワトリよりも絶対数が少ないからです。
○卵黄の色が濃いと栄養価が高い
濃い黄色であればあるほど栄養価が高いイメージがありますが、実際は関係がありません。卵黄の色は、ニワトリの飼料に由来するものです。
○卵は賞味期限が切れたら食べられない
賞味期限が切れてしまったら、加熱して早めに食べましょう。卵のパックに書かれているのは賞味期限で、これは「卵を生で食べられる期限」のことです。
○殻がザラザラしている卵は新鮮
以前は、殻がザラザラしている卵のほうが新しく、ツルツルしているものは古いといわれていました。しかし、現在市販されている卵の多くは洗卵してから出荷されるので、この見分け方はあまり参考にならないようです。
○卵は買ってきたら洗ったほうが良い
卵を家庭で洗うのは避けたほうが良いでしょう。現在スーパーマーケットなどの店頭に並んでいるものは、たいてい洗卵してから出荷されています。まれに殻に汚れが残っているものもあるかもしれませんが、気になる場合はそっと拭き取ると良いでしょう。殻には気孔と呼ばれる穴があり、洗うとそこから水とともに雑菌などが侵入してしまうこともあります。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾