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日本よりイタリアで有名な日本人女性 人気YouTuberになったわけ
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パドヴァ音楽院へ進学 卒業後は世界各地でライブ活動を
パドヴァはイタリア北西部に位置し、水の都ベネチアから鉄道で30分ほど。音楽院のあるパドヴァ大学はイタリアで2番目に古い1222年創立で、世界的な天文学者ガリレオ・ガリレイもそこで教鞭を執りました。イタリア人画家ジョット・ディ・ボンドーネが14世紀に描いた、著名な青のフレスコ画があるスクロヴェーニ礼拝堂も、日本ではよく知られています。
「イタリアのパドヴァ音楽院には5年間通い、声楽を学びながらオペラを歌っていました。イタリア人は、知らない人でも街で目が合えば陽気に笑顔を振りまいて、『チャオ』と気軽に声を掛けてくれるんですよね。そんなフレンドリーなところも大好きなんです」
音楽院を2013年に卒業すると、語学学校で日本語講師を務める傍ら、音楽活動にも精を出します。川崎さんは「この語学学校の校長先生から、音楽ユニットを結成しないかと打診されたんです。校長のシルビオさんはDJでもあり、私もタレント活動には興味があったので、歌手として踏み出すことにしました」と、当時を振り返ります。
2012年、川崎さんがボーカルを担当するシルビオさんとのユニット「K-ble Jungle」を結成すると、イタリア各地をはじめヨーロッパの国々や日本、米国、マレーシアなど世界的にライブ活動を展開しました。楽曲スタイルはソプラノ、オペラ、エレクトロニックなど幅広い要素を取り入れていったといいます。
2014年にイタリアのトスカーナ州ルッカで開催された、ヨーロッパ最大級の漫画の祭典「ルッカコミックス&ゲームズ」では、川崎さんが現地で人気の日本のアニメキャラクターをイメージした衣装をまとって熱唱。専門のソプラノを披露しながらのパフォーマンスに、大勢の観客が熱狂したのだそうです。