仕事・人生
宝塚元トップ男役・北翔海莉さんの家庭で飛び交う「ありがとう」 夫婦でつなぐ感謝の思い
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インタビュアー:竹山 マユミ
家庭内で「1日に100回」も飛び交う「ありがとう」の言葉
竹山:北翔さんは女優さん、主婦、そして母親という顔を持ち、大阪ではサロンも経営されているとお聞きしています。四足、五足のわらじを履いていらっしゃいますが、どのようにこなしているのですか。
北翔:それらを両立させようとは思っていないですね。うまく両立しようとすると、パンクすると思います。ただ、家事は嫌いじゃないですし、全部好きで自分が選んだことですからね。だから、たとえ舞台で歌詞が覚えられなくても、自分で好きでやっていることですし、それでも舞台に立つのなら自分で頑張りなさいよってことですから。
子育てだって、自分が望んで子どもを産んだわけですから。あれをやらないと、これをやらないと、ってみなさんは思うでしょうけど、全部自分が好きで選んだもので、それらがただ横に並んでいるだけだと思っています。
竹山:そのときに向き合っているものに、100%の情熱を注いでいるということなのですね。
北翔:そうですね。好きでやっているから苦ではないんですよ。苦しいなら、最初からやらなきゃいいわけですから。
竹山:でも、やってみて「なんでこうなっちゃうのかな」って思ったことはないですか。
北翔:それもないですね。どんなに苦しくても、こんなものだろうって思っています。
竹山:最初からその想定のなかで、振り幅が大きい覚悟をなさっているということなのでしょうか。
北翔:そうですね。人のせいにすることでもないですし。だから、たとえば子育てしながら仕事をしていて、旦那さんに対して「なんでやってくれないの」って思うほうが、まず間違っているんですよ(笑)。逆に、お茶碗でも洗ってくれたら「わーっ、助かった。ありがとうございます」って言いますね。
私は「ありがとう」という言葉が世の中の人には足りていないと思うんです。我が家は1日で100回以上も「ありがとう」が飛び交います。主人もいつも「みっちゃん、○○してくれてありがとう」って言いますし。そういう環境だから、誰かが何かをしてくれることに対して常に「ありがたい」「助けてもらった」って思う感じなんです。
竹山:「ありがとう」の相乗効果ってありますよね。疲れも吹き飛びますし、エネルギーも出ますよね。
北翔:だから、そういうのをみなさんに、もっと広めていけたらいいなと思います。