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市原隼人さん、大人になっても探し続けた思い出の給食メニューは? 「味は似ているけれど、なにか違う」
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市原さんが語る給食の思い出 好きなメニューと苦手な食材は?
給食は少年時代の市原さんにとっても特別な時間だったといいます。
「義務教育の中でも、給食の時間は義務から外れているような。自分の時間をいただいてるような感覚でしたから」
授業の緊張から解き放たれ、クラスに笑顔と笑い声が弾ける格別なひととき。「(ドラマでは)そんな感覚も味わってもらっていただき、もう一度、改めて学校って楽しいなって子どもたちに思ってもらえるようにしたいと思っていました。コロナのときなんて、マスクをして友達の顔も見たことがないという状況でしたから。給食は『人生で初めての会食』というテーマもあるんです」と、訴えました。
ところで、市原さんが愛してやまない給食メニューとは?
「きなこパン一択です。今でも思い出して、いろんなところできなこパン、揚げパンを食べますが、やっぱり給食のがいいんですよ。なんなんでしょうね(笑)。味は似ているけれど、なにか違う。給食でしか食べられない特別感がそうさせるのかもしれないですが、いまだあの給食の揚げパンを大人になって食べたいと思っても食べられていないような気がするので、給食で味わった感覚を求める旅を続けていこうと思っています(笑)」と、話しました。
一方、苦手な食材もあるといいます。
「きゅうりだけは苦手で。でも、season2で『冷やし中華』の回で出てきたんです(笑)。『これは子どもたちの手前、なんとしても食べなきゃいけないな』と思い、必死に食べました。ほかのものは何でも食べられるのですが、きゅうりだけは、ずっと今も克服できてなくて……。でも、不思議ですよね。おししい給食の力と本番の力で、おいしく食べることができました」
何年たっても、給食の味は覚えているもの。だからこそ、そのワクワク感、喜びを届けたいという思いが市原さんにはあります。
これまで、作品を見た子どもたちからは多くの反響がありました。懸命に人と向き合う大切さを感じてくれたり、毎日がもっと楽しくなったと話をしてくれたり、学校に行けなかった小学生が行けるようになったという声も聞きました。
「僕はもう涙が止まらなくなってしまって。どんなことがあっても、お客様のために尽くすのが、僕らの職業だと思うんです。作品もそうですし、役者という職業もそうだと思います。お客様のために作品を作るべきなんだと、このために役者という職業があるんだと改めて感じさせていただけた大事な作品になりました」
覚悟を決めて撮影に臨んだ背景には、作品の持つ影響力を誰よりも理解していたからかもしれません。
果たして、season3ではどんな給食が飛び出すのでしょうか。昨年公開された「劇場版 おいしい給食 卒業」には、伏線もありました。
「ぜひ注目していただきたいのは、『イカめしはおいしいぞ』とseason2の最後に言われ、終わっているのですが、甘利田がそのイカめしを北海道で食べることができるのか、楽しみにしていただきたいです。自分としてはやっぱり北海道でしか味わえない給食がたくさん出てきましたので、その給食にほんろうされた甘利田の姿を楽しみにしていただきたいです」と、市原さんは結びました。
1987年2月6日生まれ、神奈川県出身。映画『リリイ・シュシュのすべて』で2001年に主演デビュー。2004年には『偶然にも最悪な少年』で、第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。主な代表作は「ウォーターボーイズ2」「ROOKIES」など。「おいしい給食」(ドラマ2019年、映画2020年)では主人公の甘利田幸男を好演。3年ぶりにドラマとして復活する。今秋には台湾制作ドラマ「商魂」が配信予定。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム・水沼 一夫)