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外国で職探しをしてわかった 日本と英国 労働で重視する価値観の違いとは 海外就職5つのステップも

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

質素なサイトだけどやけに詳しい仕事内容

 日本の転職サイトやアルバイト検索サイトを見ていると、とても手の込んだ作りで、コンテンツが豊かだと思います。求職者が探しやすいよう、グラフィカルなエリアマップや各種希望条件のフィルター検索、重視する価値観にマッチするよう「若手が活躍」「女性が働きやすい」「女性が多い職場」「残業なし」など、細かなチェックボックスがたくさん。

 これによって職場のイメージもつきやすいですし、自分の価値観によって仕事選びがしやすくなっていると思います。

 一方で、私が英国で仕事探しをしていたときに常に感じていたのは、英国のサイトは至ってシンプルだということ。職種、エリア、希望給料範囲、正社員か契約社員かなど基本的な条件フィルターはありますが、本当にそれだけです。

 逆に、日本よりも内容豊かだなと感じていたのは、仕事内容や責任の説明。事細かに仕事内容が羅列してあり、どんなチームなのか、ダイレクトレポートなどとどうやって関わるのか、どんなスキル・経験を持っていると望ましいかなど、かなり具体的に書いてあることが多いと思います。

 お互いのミスマッチを防ぐうえでも、事前にここを読むことはとても大切です。また、次回紹介する、日本でいう履歴書や、職務経歴書に当たるCVやカバーレターを作成するときにもとても重要になってきます。事細かに業務内容が示されているのは、実際の仕事を想像しやすいありがたいポイントではあるのですが、慣れるまではとにかく読み込むのが大変でした。

 職場の雰囲気や福利厚生などソフト面を詳しく知ることのできる日本の仕事探しと、業務内容や権限などのハード面が明確に記されている英国での仕事探し。これにはそれぞれの働き方に対するスタンスや、各自の仕事をしっかり線引きする差も現れているのかもしれません。後者で自分にマッチするものがあると思えば、思い切って日本を飛び出してみるのも一手かもしれませんね。

(Moyo)

Moyo(モヨ)

新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。