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仕事・人生

イタリアに住んで驚いた女性の筋トレ 「努力を怠らない」 忙しくても仕事と育児、両立できるワケ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

エルゴンジャパン代表の長谷川悠里さん【写真:Hint-Pot編集部】
エルゴンジャパン代表の長谷川悠里さん【写真:Hint-Pot編集部】

 子を持つ女性にとって、仕事と育児の両立は大きなテーマの一つです。共働き世帯が増えている日本では、子育てしながら働く女性から疲弊の声も上がっています。一方で、イタリア人女性は多忙なママでも生き生きと、休日は登山をするほどバイタリティーにあふれていると言います。いったい何が違うのでしょうか。13歳のときにミラノ、その後ボローニャに移住し、イタリアに住んで20年を超えるエルゴンジャパン代表の長谷川悠里さんに、働くイタリア人女性の生き方を聞きました。

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30代40代が元気なイタリア人女性 日本と異なる習慣とは?

 長谷川さんは数年前に帰国した後も、年に2回はイタリアを訪れ、ミラノの自宅に長期滞在しています。大学院時代に起業し、日本とイタリアの文化交流を促進する会社を設立。エルゴンジャパンの代表を務める現在まで、多くのイタリア人とビジネスを通じて接してきました。

 その中で日本との違いを強く感じたのは、働く女性のタフさです。

「イタリア人女性は30代40代がとても元気で、子どももいるけど遊ぶし、仕事もできるし、楽しそうにしているというのがありました」

 ちょうど子育て真っ只中の年代です。とはいえ、育児に疲れて……という女性はあまり見かけません。それどころか、「どうやったら男性と同じぐらい働けるか」という気概さえ伝わってくるほどだと言います。

 エネルギッシュな理由は、気持ちの持ち方や1日の過ごし方にありました。

「メンタルの違いもあれば、健康作りの努力の仕方が違うというのもありますし、効率的にいろんなスーパーフードを取り入れたり、あと必ずお昼ご飯を食べる時間にフィットネスジムを入れたりなど時間の使い方がうまい。たとえ5時半に子どものお迎えの時間が来るとしても、そこは(日本と)一緒だとしても、体をすごく鍛えているんです。そうすると、いろんなことがずっと好循環になっていきます」

大学院時代にイタリアの世界遺産ドロミテ渓谷を訪れた長谷川さん【写真提供:長谷川悠里】
大学院時代にイタリアの世界遺産ドロミテ渓谷を訪れた長谷川さん【写真提供:長谷川悠里】

活躍女性は「必ず筋トレをしています」 何歳になっても若々しく

 ファッションの街ミラノに代表されるように、華奢でモデル体型のような印象もあるイタリア女性ですが、長谷川さんの見方は全く異なります。

「とにかく皆さん、見えない形で結構鍛えているんですよ」

 日頃からジムで鍛え、筋力作りは欠かせません。洋服の下には、筋肉の鎧をまとい、“脱いだらすごい”を実践していると言います。

 日本でも健康維持のため、ジムに通う女性はいます。ただ、そうした意識が全体に浸透しているかと言えば、ノーでしょう。

「イタリアでは活躍されている女性は必ず筋トレをしています。結局、30代ぐらいからどんどん筋肉が落ちてくる。筋肉が落ちた体だと病気もしやすくなるし、疲れちゃうので男性と同じようには絶対働けない。体の筋肉は一つ一つ全部ちゃんとつけると体調も変わってきます。日本は30代40代はこうでなくちゃいけないとか、年齢に縛られるところがすごくありますが、イタリア人は何歳になっても若々しく、人生を楽しめる人たちで、そのための努力を怠らないというのがあります」

 筋トレとはフィットネスのような軽いものではありません。体作りにおいてハードに自身を追い込み、“闘える肉体”を目指すという行動です。