仕事・人生
肝硬変と闘病中のブル中野、寝たきり状態から回復 一時は「生きていく気力全くない」 充実のスローライフ
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自炊、庭の手入れ、バーベーキュー…手にした普通の生活「すごく楽しいです」
「肝硬変で一番いいのは筋トレみたいなんですよ。他の方で肝硬変になった人や、あと2週間で亡くなる…みたいな感じの診断を受けた人も、そこから回復した人ってみんな筋トレをやっている人なんですね。背中と太ももが、一番筋肉が大きいので、まずそれを心がけてやっています」
さらに趣味のゴルフも再開し、シーズン中は毎週のようにプレーしています。
「退院後、ゴルフに初めて行ったのが8か月後ぐらいです。そこからやっぱりゴルフもっとやりたいなと思って、毎日練習場やゴルフ場に行きました。初めのうちは9ホールというかハーフしか回れなかったですね。18ホール全部回れなくて、自分としてもつらかったですんですけど、それを繰り返していくうちに、やっとラウンドを回れるようになった。そうなるとゴルフの友達も増えてくるし、あちこちに行くことが増えていくので、家からどんどん出ていく。外に出ていくのが一番いいですね」
運動を重ねることで活力がわき、体力もついて生き生きとした人生を取り戻せるようになりました。
ブルさんにとっては初めての「普通の人と同じ生活」だそうです。
「プロレスの試合は夜じゃないですか。15歳でデビューして、30歳で引退するまで、夜型の生活が15年間あったんですよ。ゴルフをやっていたときは朝方になりましたけど、今、本当に普通の人と同じ生活になりました」
起床は午前6時。X(ツイッター)の更新から始まります。
「前日あったことを書いて、ご飯を作って食べて、ゴルフがあるときはもっと早く起きるんですけども、ないときはそのまんまゆっくり」
塩分が制限されているため、食事は自炊。家庭菜園も始めました。
「今年はナスやトマトを作りました。普通の人の生活をスローライフとしてやりたいと思ってやっています。今はパセリを植えたら、あまりにも大きくなりすぎて、どうしようかなって(笑)」
庭の手入れをしたり、思い立って七輪を出して魚を焼くこともあるそうです。時間を気にしない生活を心がけています。
「現役の時にやりたかったバーベキューとか、普通の女の人がやっていただろうことをやっています。普通がすごく楽しいですね。例えば旗日と土日、あとはクリスマスとかそういうイベントのときって絶対に休めない生活だったんですね。特に若いときは。それが普通に休めたり、自分でイベントを組まない限りは休めるので、クリスマスとか普通に自分が楽しんでいる。今ではお客様を楽しませるために何かしなくちゃいけなかったんだけども、そうじゃなくて、自分が楽しんでいい生活になったんだなと」