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肝硬変と闘病中のブル中野、寝たきり状態から回復 一時は「生きていく気力全くない」 充実のスローライフ
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「まだ生きている」 肝硬変になって言えるようになった「本当の自分の気持ち」
気持ちは前に向くようになりましたが、肝硬変は完治しないと言われています。「肝臓は弱っているので、それに対しての薬はいただいています」と、薬の服用は続けています。また、将来的には硬くなった部分を切除する手術を受けることも検討しているそうです。不安とどのように向き合っているのでしょうか。
「自分がやってきたことの表れなんだなってふうには思ってます。だけど、まだ生きているので、どうにか楽しくは生きていきたいんですよ。今までは、みんなにごめんなさいとか、本当はあの時ありがとうねっていうことを、お酒の力を借りて言っていたことがいっぱいあったんです。だけども、肝硬変になったときに、お酒の力を借りなくても、しっかり自分の言葉で相手に伝えなくちゃいけないということをすごく思いました。『ぶるちゃんねる』という私のYouTubeチャンネルも、あれってもうざんげの気持ちでやっている部分がほとんどなんですよ。いろんな先輩、同期だったり、後輩に出てもらっているんですけども、全ての方に対して、あのとき本当にこうだったけれども、ごめんなさいだったり、ありがとうって言うようにしています」
先日も全女時代の先輩の長与千種やダンプ松本と対談し、素直な気持ちを直接伝えたと言います。
「お酒が飲めなくなったことを後ろ向きに捉えるのではなくて、前向きに捉えていて、結果的に今の人生も明るくなっている。お酒の力を借りて言葉を発するんじゃなくて、本当の自分の気持ちを、 恥ずかしいけど言えるようになったというのが一番よかったです」
今後の目標は、コミッショナーを務める団体「Sukeban」で、女子レスラーの育成に尽力することを挙げました。「自分の人生としてはもう結婚もしたので、ゆっくりと今までやれなかったことを全部やりたいですね。土日祝日休んでいいんだっていう人生をしっかりと歩んでいきたいです」と、結びました。
本名・青木恵子。1968年1月8日、埼玉県出身。1983年、全日本女子プロレスに入門、15歳でデビュー。ダンプ松本との極悪同盟で活躍し、クラッシュギャルズと抗争を繰り広げる。WWF世界女子王座獲得など女子プロ界の頂点に君臨。1997年に引退。2010年、15歳年下のキックボクサーと結婚した。得意技はギロチンドロップ。
YouTube「ぶるちゃんねる」
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)