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仕事・人生

飲食業界未経験からオーナーシェフに抜擢された28歳女性 運を引き寄せた熱意と行動力

公開日:  /  更新日:

著者:河野 正

「anneau」オーナーシェフの早川歌輪さん【写真提供:早川歌輪】
「anneau」オーナーシェフの早川歌輪さん【写真提供:早川歌輪】

 19歳のときに未経験で飲食業界に足を踏み入れた料理人の早川歌輪さんは、7年間務めた大阪市内のフランス料理店、都内のレストランで無国籍料理を学んだのち、今夏、神田神保町にオープンしたフランス料理店のオーナーシェフになりました。専門的に調理を学んだことのない早川さんが、自分の店を持つまでかかったのはわずか9年。飲食業界に入る前のことや、ここに至るまでにたどった道筋をお聞きしました。

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ボランティア活動に明け暮れた10代

 大阪府豊中市出身の早川さんは10代からボランティア活動を始め、将来はその道に進むつもりでした。全日制の高校に1年通い、2年生から通信制に編入すると、初めての海外ボランティア参加となったカンボジアへ。その後もシンガポールやマレーシアなど東南アジア諸国を訪れ、ボランティアに没頭したのです。

カンボジアでボランティア活動をしていた頃の早川さん(左)【写真提供:早川歌輪】
カンボジアでボランティア活動をしていた頃の早川さん(左)【写真提供:早川歌輪】

「カンボジアでは孤児院の隣に住み、日本語学校の教師と食事や身の周りの世話をしました。姉と一緒に初めてカンボジアへ行き、ボランティアにハマった感じです。16歳から19歳までは当地と日本を行ったり来たりの生活。帰国すると資金調達のため飲食店でアルバイトをして……という形です。ただ、カンボジアに長期滞在したとき、すっかりお金が底を突いてしまい、この活動に限界を感じてしまいました。将来は青年海外協力隊などで本格的にボランティアの仕事をやろうと考えていたのですが、19歳で断念し帰国したんです」

 帰国後は自分にできること、やりたいことに思いをめぐらせた末、小さい頃からごはんを作るのが好きだったこともあり、大阪市内のフランス料理店に就職しました。