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会社でクリスマスパーティー 日本で体験したことがないド派手イベント 驚いた日本人女性が気づいたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

撮影ブースやベストドレスコンテストも

毎回、人気のあったフォトブース【写真:Moyo】
毎回、人気のあったフォトブース【写真:Moyo】

 派手なものや社交場が苦手な私は、正直「行きたくないなぁ」とあまり乗り気ではありませんでした。ですが、いざフタを開けてみると、そこは完全なアミューズメントパークというかエンターテインメント。

 毎年テーマや内容は変わりますが、ドラァグクイーンのパフォーマンスや、プロによるフォト撮影ブース、ベストドレスコンテスト(自分のSNSを使って参加しなければなりませんが、見事選ばれた人は豪華賞品あり)など……。踊り狂うダンスフロアはもちろん、無料のドリンクにごはんなどもたっぷりあり、いつのまにか日頃の疲れが吹き飛ばされるほど自分が楽しんでいることに気づきました。

 普段はおとなしく見える同僚も、この日だけはきらびやかなカクテルドレスやスーツに身を包んで、非日常を一緒に楽しめたのは意外にいい思い出になりました。

 日本の会社に在籍していたときは、不景気も相まってこのような会社一丸となったイベントを経験したことがなかったので、社内イベントの有効性に改めて気づいたのです。日頃、会社に対する不満や文句が溜まりがちでしたが、こんなふうに還元してくれるんだ、私も会社にもっと貢献できるようになろうと、少し士気が高まったのを覚えています(現金な考え方ですが)。

派手すぎる会社のイベントは珍しくない

 さらに、クリスマスだけでなく、夏にはサマーパーティーがあったり、マンスリードリンクがあったり(毎月最終金曜日、冷蔵庫にいっぱいのドリンクが詰め込まれ、なんでも何本でも飲み放題)と、ことあるごとにさまざなイベントが行われていました。

 海外に何拠点かオフィスをかまえている友人の会社では、創立何周年かを記念して全員で米国に集合しようということで、全世界の従業員がたった1日のため一堂に集まったとか。ホテルは全棟貸し切りで、朝から夜までパーティーをしたそうです。

 もちろん、航空券などの費用から滞在費まですべて会社持ち。全員が同じ便に集中しないようにスケジュール調整だけして、「自由に来てね」の大判振る舞いというから驚きです。

 いい人材の流出は、会社にとって大きなリスク。働く人のエンゲージメントを高めるために、こういったイベントが意外に大事なのかもしれません。

(Moyo)

Moyo(モヨ)

新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。