仕事・人生
「日本のお弁当は本当によくできている」 山田邦子さんが楽屋弁当に感じる進化
公開日: / 更新日:
限られた予算のなか「“よくぞここまで…”って、お弁当がたくさんある」
40年以上、山田さんは芸能界で活躍し、楽屋弁当を食べ続けています。お弁当は、どんな存在なのでしょうか。
「お昼や夕飯時を挟む仕事では、必ずお弁当があって、本当にありがたいですよね。スタッフの方が手を変え品を変え、またご予算もあるなかで、毎回すごく考えて選んでくれていると思います。
学生の頃は母が作るお弁当を食べていましたけど、お店の方の工夫もすごいですよ。高いお弁当なら、素材もいろいろ使えるでしょうけど、1000円前後のね。あの価格帯の競争って、きっとすごいじゃないですか。そのなかで“よくぞここまで……”って、お弁当がたくさんあるでしょう? みんな『今日のお弁当は、どんなかな?』って、毎回、開けるのを楽しみにしていますよ」
さらに、いろんなお弁当を食べ続けてきたからこそ、感じることがあるのだとか。
「日本のお弁当がすごいと思うのは、ごはんも揚げ物も、冷めてもおいしいところ。これって、当たり前に食べているけど、すごいことだと思います。昔は栄養バランスを無視したような、脂質や糖質ドカーンみたいな、がっつりしたお弁当が多かったですよね(笑)。それが全然、胸焼けしたり、胃もたれしたりしない。
海外ロケのお弁当だと箱に入っているパンが、もうなんか“いつ作ったんだろう?”みたいなのがあって(笑)。それでもありがたいんだけど、日本のお弁当と比べちゃいますよね。
あとはメインのおかず以外にも、ごはんが進む工夫がたくさんあるでしょう。小さな仕切りに昆布やヒジキ、漬け物、マカロニサラダとかが、ちょっとずつ入っているのもいい。魚の西京焼きがおいしい金兵衛のお弁当とか、最後まで楽しく食べられるように……って工夫を感じますよね」