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カルチャー

日本のガムに「ええっ?」 スウェーデン人家族が思わず夢中になった工夫とは

公開日:  /  更新日:

著者:豊嶋 操

折り紙よ、色々な世界にはばたけ!

 お父さん、鋭い! 日本人は、日常生活のいろいろな場面で折ったりたたんだりするのが好きなようです。

「さっき差し上げたたためる地図も、折り紙の応用なんですよ。より小さくより軽く、でも必要なときに広げられるという感じで」と返すと、土産話のネタがひとつ増えたと喜んでいただけました。

 ついでに、昨日飲んでいた缶酎ハイの容器の表面に、でこぼことしたダイヤカットが施されているのは、折り紙工学に基づいているという話も。

 さらに、心臓手術で使われるステント(血管の詰まった場所を広げるために使われる)も折り紙工学だというと、「いやいや、それはできればお世話になりたくない技術だな~」とごもっともなお返事がありました。

 さて、結びの一番も終わり、みんなで折った極小の鶴を手にしながらお子さんからひと言。

「この(小さな)ガムの紙の折り紙は、スモウレスラーの(大きな)指でも折れるの?」

 これは大変。私への結びの一問、答えないと帰ることができそうにありません。この難題に、私はうんうんと頭を悩ませたのでした。

(豊嶋 操)

豊嶋 操(とよしま・みさお)

全国通訳案内士・医療通訳・薬剤師。医療系出版社に勤務後、通訳案内士となる。プライベートツアーや企業視察時のガイドだけでなく、国内外テレビ局の日本紹介番組にて通訳を担当。『ニッポンおみやげ139景(KTC中央出版アノニマ・スタジオ)』を出版後、TBSラジオ出演。現在はガイド・ツアープロデューサーとして活動の傍ら、「美食地理学」の構築にも取り組んでいる。