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家の中はカビの危険地帯だらけ! プロに聞く春から始めたいカビ対策と発生時の対処法とは
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もしカビが発生してしまったら… プロが伝授する対処法
――実際にカビが発生してしまった場合、場所やカビのタイプ別での対処法を教えてください。
「場所ごとに使う用具や掃除方法が異なります。いずれの場合も換気をしっかりし、マスクや手袋を着用してください」
○ポイント1:浴室のタイル
浴室用洗剤(中性タイプ)、クリームクレンザー、カビ取り剤を使用します。目に入ったり滑ったりすることを防ぐため、ゴーグルや浴室用靴も着用してください。「混ぜるな危険」と表示されている塩素系と酸性タイプのものが混ざると、有毒塩素ガスが発生して、とても危険です。絶対に同時に使用しないでください。
掃除方法としては、浴室全体を水で濡らしたら、湿らせたブラシに浴室用洗剤をスプレーして全体をこすります。目地の部分の汚れが取れない場合は、水で湿らせたメラミンフォームのスポンジか、クリームクレンザーをつけた湿ったジーンズ地などでこすってください。その後、シャワーなどで汚れや洗剤を洗い流します。
カビが生えている場合は、カビ取り剤をスプレーするか、塩素系漂白剤をハケなどにつけてカビの部分に塗ります。そのまま5~10分ほど放置し、カビの色が消えるのを待ちましょう。シャワーなどで水をかけながら汚れやカビ取り剤などを洗い流したら、よく乾燥させてください。
○ポイント2:流し台の下
カビ取り剤とともに、綿棒やカット綿を用意してください。カビ取り剤をカット綿や綿棒につけ、カビの部分に塗ります。そのまま10分ほど放置したら、水に浸して固く絞った雑巾で、残った汚れやカビ取り剤を拭き取って乾燥させましょう。
○ポイント3:たたみに生えた緑や白のカビ
ブラシと、消毒用アルコール(エタノール70~80%濃度のもの)をスプレー型の容器と小分け容器にそれぞれ入れて使います。色落ちするおそれがあるため、目立たないところで一度試してからの実施がおすすめです。
まずはスプレーで消毒用アルコールをカビ全体に吹きつけ、15分ほど放置してください。小分け容器にブラシを浸し、たたみの目に沿ってカビをかき出していきます。たたみについたカビが取れるまで繰り返してください。きれいになったら、最後にもう一度消毒用アルコールをスプレーで吹きつけながら、たたみの目に沿って乾いた雑巾で拭きます。よく乾燥させたら終了です。
カビが生えてからでは、対処が大変になってしまいます。できるだけ発生させないよう、今からしっかり対策しましょう。
(Hint-Pot編集部)