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「トイレにも自由に行けない」 職場にいる苦手な人、改善するテクニックは
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教えてくれた人:瀬川 文子
過半数が「さりげなく距離を取る」対処法を選択
続いて「苦手な人と接する場合、基本的にどうしていますか?」と聞いたところ、過半数の51.6%が「さりげなく距離を取り、最低限の接触で済ませている」と回答。
「苦手と悟られないよう、我慢して接している」(15.9%)、「できるだけ接触せず、避けていると伝わるようにする」(9.9%)と、多くの人が苦手な人に我慢して対立を避けているようです。
瀬川さんによると、そうした苦手な人への我慢を軽減・改善する方法があるそう。「苦手に思う点を分析し、書き出すなど言語化すること。次に、なぜ相手が嫌なことをするのか、背景や要因がわかると“そんな理由か”と気持ちがゆるむほか、具体的な対処法が見えてきます」といい、苦手な人とは距離を取りつつ、興味を持って観察するのが第一歩だと話します。
「苦手な人と仲良くなった」経験者が多数
さらに、今回の調査では、かなり多くの人が“苦手だった相手と仲良くなった”実体験があると判明。「『苦手な人と仲良くなれた』など関係を改善できた経験があれば、きっかけや要因を教えてください」の記述回答では、4つのパターンで関係改善した意見が多く見られました。
○荒療治
「けんかして仲良くなった」「目の前でキレてみたら改善した」
○歩み寄って改善
「思い切って懐に飛び込んだら、かわいがってもらえるようになった」「腹を割って話してみたら、仲良くなれた」「共通の話題ができて、話しやすくなった」
○向き合ってみたら嫌な人じゃなかった
「ランチで話してみたら、意外と気が合った」「一緒に飲んだら、苦手意識が解消された」
○自分のアクションで相手が変わった
「“苦手と思わない”と自己暗示をかけ、優しく対応したら相手も優しくなった」「仕事のフォローをしたことで、相手の態度が変わった」「トラブルを一緒に乗り越え、打ち解けた」
瀬川さんは、「苦手に思うのは、主に第一印象でレッテルを貼って、“嫌な人”と思い込んでしまう場合も多い」と解説。共通の話題や相手の良い点が見つかると、意外に関係改善できることが多いそうです。
「さまざまな価値観や違う考えの人がいるから、仕事がうまく回り、より高い成果をあげられます。多様性の時代。お互いを尊重するなか、避けられない相手には“その人はその人”という心持ちで接しましょう。苦手な人とは距離を保って、自分の心と体を優先し、必要なときには関係を断つ方法を考えることも大切です」
※この記事は、「Hint-Pot」とYahoo!ニュースによる共同連携企画です。
(Hint-Pot編集部・鍬田 美穂)