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家賃は滞納 ガスは供給停止 飲み会通いがやめられない貧困女子の実態 「誰かにぎゅーってされて寝たい」

著者:Ryo

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夕飯を決める感覚で飲み相手探し

「飲み会は~……んー、夜ご飯?」

 初めて対面したN美は、女の私にさえも甘えた口調で話す、目のくりっとした童顔の女性だった。持ち物は思ったより質素で、高くても2万円ほどのバッグを持ち歩いているようだ。

「夜、おなかすくじゃないですか? 他の人が『夜ごはん、どうしよう~?』と思うように、『夜だ~! そろそろどこで飲むか決めよう~! 誰いるだろう?』という感じです(笑)」

 私達が夕飯に何を食べるか決めるような感覚で、飲み相手を決めるという彼女。では飲む人のいない夜は……?

「例えるなら、夜ご飯抜きの気分。ダイエット中みたいな(笑)。なーんか締めの悪い感じで夜が終わります」

 彼女の日常の中に“お酒を飲む”という行為が当たり前に存在していることは分かった。

 私だって毎夜、仕事終わりの一杯を飲む。ただ、彼女の“依存症”とも呼べる行動は「お酒を飲む」ことだけにとどまってはいなかったのだ。

「夜ひとりで寝るのが寂しい」 ひとりで飲むお酒に意味がないというN美

「え、ひとりで飲むんですか? それ、飲む意味あります?」

 私がひとりでお酒を飲むことがあるのか聞くと、彼女は心底不思議と言った顔で聞き返してきた。この言葉が彼女と私の価値観に大きな差を感じる一言だった。

「私がお酒を飲むのは、酔っ払って、楽しい気分になって、いつもの自分より開放的になれる。その姿を男性に見て欲しいし、何なら……正直触れてほしいからですかね(笑)?」

 どうやらN美さんに必要なのは、酒よりも男のようだ。

「夜ひとりで寝るのがすごく寂しいんです。だったらワイワイみんなで飲んで、その中でフィーリングのあった誰かにぎゅーってされて寝たい。もしかしたらそれが運命の人かもしれないし!」

 人恋しさを口にするのとはうらはらに、目をキラキラさせながら「飲みましょー!」と私にお酒を勧めてくるN美さん。

 なるほど、彼女の依存は、自身の強い承認欲求を満たしてくれる異性へ向いているから、これだけタフに飲み場へ足を運べるということか。でも、お金は……?