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甘口カレーに入れると大人の味に 家庭菜園初心者はハーブに挑戦を 農家が太鼓判を押す3種とは
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花が咲くまでが食べ頃 キッチンハーブの成長と栽培の流れ
![育てやすく夏の料理にも活用しやすいハーブ【写真:こばやしなつみ】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2024/06/06135240/20240606_herb1-2_kn.jpg)
今回紹介するハーブは、葉を収穫すればするほど、脇から新しいフレッシュな葉が育ちます。生花店やホームセンターなどに売っている、手のひらサイズの小さな苗を6月中に植えつけたら、土が乾いたタイミングで水やりをしましょう。
気温の上昇とともに茎や葉が成長。少しずつ収穫を始めても、夏に向けて苗全体が大きくなっていくので、花が咲く頃まで食べられます。
花が咲き始めると、苗の栄養が花に奪われ、葉や茎がしだいに硬くなっていきます。私は長く葉を食べたいので、花芽を見つけたらすぐに摘んで新芽を育てるようにしています。
それでも、8月になると苗全体で花が咲くムードになってくるので、収穫最盛期は終了です。小さくたくさん咲く花がかわいらしいので、その後も観賞用に残して、夏の終わりに苗を片づけています。
○初心者さん向けキッチンハーブ1:大葉(シソ)
![冷ややっこ、肉・魚料理の付け合わせにも合う大葉【写真:こばやしなつみ】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2024/06/06135243/20240606_herb1-3_kn.jpg)
【分類】
シソ科シソ属/原産地:中国南部、ヒマラヤ、ミャンマー
【特徴と食べ方】
和風ハーブの代表格である大葉(シソ)は、成長過程に応じて長く食べられる点でとても優秀です。8月に入るとシソの軸が伸びてきて、小さな花をたくさんつけた「花穂」が出てきます。花穂を天ぷらや刺身のつまにしても◎。大葉の香りに加えて、プチプチした食感がおいしいです。夏に畑で枯れても、翌年にこぼれた種から芽が出るので、私はその一部の芽をプランターに移植して育てています。
○初心者さん向きキッチンハーブ2:バジル
![トマトやチーズなど、イタリアンとの相性が良いバジル【写真:こばやしなつみ】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2024/06/06135244/20240606_herb1-4_kn.jpg)
【分類】
シソ科メボウキ属/原産地:インド、アフリカ
【特徴と食べ方】
バジルは、夏に収穫したトマトと一緒に食べたくて毎年育てています。茎にえぐみがあるので、料理には葉だけを使用。トマトとモッツァレラチーズ、オリーブオイル、塩コショウでカプレーゼに。株が育ってきて大量に収穫できたら、オリーブオイルなどと合わせてペースト状にし、冷凍保存しています。ピザやパスタのソースに活用できるのでとても便利です。大葉と同じシソ科であることからか、花穂のつき方が似ている点は比較するとおもしろいですよ。
○家庭菜園向きキッチンハーブ3:パクチー
![唯一無二の独特な香りでアジア料理の肝となるパクチー【写真:こばやしなつみ】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2024/06/06135246/20240606_herb1-5_kn.jpg)
【分類】
セリ科コエンドロ属/原産地:地中海沿岸、南ヨーロッパ
【特徴と食べ方】
アジア系エスニック料理に使われているハーブといえばパクチー。加えれば、どんな料理でも一気に異国情緒を感じられる魅惑のハーブです。好みが分かれる食材ですが、苗が若いうちは葉も茎もやわらかく食べやすいのでおすすめ。蒸し鶏に添えたり、サラダに加えたりして食べます。
![小さなハートの形の花びらが愛らしいパクチー【写真:こばやしなつみ】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2024/06/06135249/20240606_herb1-6_kn.jpg)
収穫しないと茎や葉が硬くなり、どんどん伸びて、小さな花が咲いてきます。葉や花の雰囲気は、どことなく同科のニンジンに近いような印象も。