カルチャー
選手村食堂は「6000円の価値は全くない」 日本人が見た五輪の裏側 セーヌ川クルーズで衝撃 一番の思い出は…
公開日: / 更新日:
汚れたセーヌ川は「魚が見える感じじゃなかった」
外国では日本と交通ルールが異なることも多いです。
パリは初めてだった伊藤さんは道路を渡る際に戸惑ったと明かします。「信号の点滅がなくて、道路を渡っている途中で急に赤に変わるのでびっくりしました。信号を守らないで渡っちゃう人も多かったですね」。信号機の数は多い印象を持ちましたが、「意味があるのかな」と苦笑しました。一方、フランスは自転車大国として知られており、「日本と違ってちゃんと自転車のレーンが確保されている。公道は走りやすいと思います」と評価しました。
松本さんは物議を醸したセーヌ川でランチクルーズに参加。岸辺に設置された客席は残ったままで、ルーヴル美術館から飛び出した“絵画”も間近で見ることができました。開会式の効果もあり、観光客はいっぱいです。ただ、気になったのは、やはり川の汚れです。「魚が見える感じじゃなかった。すごく汚い」。ベルギーのトライアスロン選手が入院するなど水質問題は最後まで尾を引きました。「大腸菌とかも多そうだから確かに体調不良になるのも分かる。東京湾のほうが全然マシです」
よくも悪くも、多くの発見があったパリ五輪。そんな2人を魅了したのは、“定番のスポット”でした。
松本さんは「一番よかったのはムーラン・ルージュですね。見に行って、衝撃を受けました」。開会式でも老舗キャバレーの踊り子たちがフレンチカンカンを披露しましたが、実際のステージでは、「着ている人と着ていない人がいて」と大人の娯楽場に。館内は男性はジャケット、女性はドレスなどフォーマルな服装が推奨され、シャンパンを飲みながら午後11時からの宴を存分に楽しんだそうです。
伊藤さんは仕事終わりにルーヴル美術館を鑑賞。もともとオフだった開会式の日に予定していましたが、「警備が厳しすぎて、どこも近づけず、入れず」と建物前で写真を撮影するのが精いっぱいでした。「美術館は21時までやっているので、施術が終わってから弾丸で1時間ほど見てきました。モナリザは思っていたよりちっちゃくて、本当にあるんだなと思いました」と感激の様子でした。
次は4年後のロサンゼルス五輪。時間があれば現地で選手を応援しつつ、名所やその土地の文化をじっくりと味わいたいですね。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)