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秋の新ショウガ おすすめの保存方法と食べ方とは おいしいアレンジテクニックを聞いた
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料理の臭み消しのイメージが強いショウガ。買ったはいいものの、使い切れずに残してしまったことはありませんか? そこで、茨城県で兼業農家を営み、少量多品種の米や野菜作りに取り組んでいるこばやしなつみさんに、ショウガのおいしさを長持ちさせる保存方法や、アレンジ方法を教えていただきました。
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世界中で活用される万能食材ショウガ 今が旬
秋に収穫シーズンを迎える食材のひとつ、ショウガ。収穫したてを「新ショウガ」といい、全国に出回ります。
香味野菜や漢方薬のひとつとして、長い歴史があります。原産地はアジア熱帯地域といわれていますが、真の野生地はいまだにわかっていないのだとか。臭み消しや殺菌作用、体を温める作用など、先人はショウガの特徴をうまく利用して受け継いできました。
日本のショウガの生産地として、圧倒的な生産量を誇っているのは高知県。全体出荷量の約4割を占めているというから驚きます。それに続き、熊本県、千葉県などでも生産が盛んです。
まるでなぞなぞ 収穫時期や出荷のタイミングで変わるショウガの呼び名
ショウガには複数の呼び名が存在していて、ショウガを育てる義父母の会話に、嫁いだ当初はついていけませんでした。調べてみると、それぞれの言葉の定義には地域差などもあるようです。義父母から教えてもらった呼び名は大きく3つ。違いは、主にとれたてか貯蔵ものか、また出回るタイミングのようです。
○「葉ショウガ」は、種を植えつけてから根茎が小指大程度に育ったタイミングで、葉つきで出荷されたものの名称
○「新ショウガ」は、根茎を育てて収穫したものを貯蔵せずに、みずみずしく皮や茎の付け根がピンク色の状態で出荷されたものの名称
○「根ショウガ」は、根茎を大きく成長させて収穫したものを一定期間、貯蔵したものの名称。表面が乾燥し、皮全体が茶色なのも特徴