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「外国人観光客が日本人よりも全然多い」 海外から火がついた“ネクスト白川郷”とは 白川郷の仕掛け人に聞く
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岐阜県を代表する和菓子・栗きんとんを日本人へのフックに
さらに、東美濃地域の中山道の魅力を、日本人に伝えることも忘れていません。そのフックのひとつにと考えているのは、岐阜県を代表する和菓子・栗きんとんだといいます。
栗きんとんといえば、正月のおせち料理に入っているサツマイモあんに栗の甘露煮を加えたものが全国的に知られています。しかし、北村さんの言う「栗きんとん」は岐阜県の中津川市が発祥の地とされる、炊いた栗に砂糖を加えて茶巾で絞って整えた和菓子。シンプルだからこそ、その年の栗の風味や味ができばえを左右するとか。
中津川市では多くの和菓子店が栗きんとんを出しており、その店ごとに味わいや特徴も異なります。それを東京でも楽しんでもらおうと、中津川市内12店舗の栗きんとんを集めて食べ比べできる「中津川の栗きんとんLOVER」が9月下旬、3日間にわたって東京駅構内で開催されました。
「(中津川の)栗きんとんはなじみがまだないから……」と言っていた北村さんですが、初日は平日にもかかわらず、約3時間でほぼ商品がなくなる盛況ぶり。多くの人たちが足を止めていました。
将来的に東京-名古屋を結ぶリニア中央新幹線が開通すれば、中津川市内に駅が誕生します。新たな人の流れを呼び込むことになり、ますます東美濃地域が観光で注目されそうです。“ネクスト白川郷”として、観光客にも地域住民にも、環境にも優しい持続可能な観光産業構築への挑戦は続きます。
(Hint-Pot編集部)