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「メリークリスマス」と言うのはマナー違反? 日本人女性が驚いたイギリスとフランスとの違いとは

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

フランスでも同じ動きが

フランス・パリ、シャンゼリゼ通りのクリスマスイルミネーション【写真:Getty Images】
フランス・パリ、シャンゼリゼ通りのクリスマスイルミネーション【写真:Getty Images】

 そうした動きは、フランスも同じようです。フランス語で「メリークリスマス」に該当するのは「Joyeux Noel」ですが、その代わりに使うのが「良いお祝いを」という意味の「Bonne fete」。

 この時期は、スーパーマーケットやお店でショッピングをしていると、いろいろなところで声をかけられます。ただ、こちらもそこまで神経質ではないので、私が明らかにキリスト教ではなくとも、普通に「Joyeux Noel」と言ってお祝いし合うことも。

 このような文化や習慣の違いへの理解について、私たちが少し疎いように、実はあちらも同じ。日本や韓国が旧正月を祝っているのかというテーマはよく話題に、そして問題にもなりました。

 日本では一部を除いて「旧正月は祝わないよ」と伝えても、またその次の年に「春節おめでとう!」と言われることがしばしば。アジア人というだけで、やはりみんなひとくくりで考えられてしまうようです。そして、世界でどれだけ旧正月が浸透しているのかと、気づかされたタイミングでもあります。

 ただ、フランスの田舎に移ってからはそういうこともなく、逆に正月や旧正月の存在すら知らない人たちだらけです。そのため、「日本でもクリスマスを祝うし、新年に祝う正月は一番の盛り上がりなんだよ」と言うと驚かれることも。そして、日本の独特なクリスマスの過ごし方を伝えると、こぞって「リラックスできていいわね~」と返答しました。

「隣の芝生は青い」というのは、確かなようです。

(Moyo)

Moyo(モヨ)

新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。