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揉んだり振ったりしすぎるのは逆効果 意外に知らない使い捨てカイロの効率的な温め方 メーカーに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

効率的に体を温めるのにおすすめの貼る位置

――全身を温めたいときは、体のどの位置にカイロを貼るのが良いでしょうか。

「基本的にはお悩みに応じて貼る場所をお選びいただけたらと思いますが、低体温症のリスクも高まっているかと思いますので、限られた数のカイロで効率良く温める方法として、ツボに貼るのがおすすめです。ただし、低温やけどを防ぐため長時間の使用は控え、必ず衣類の上から貼ってください」

体全体が効率的に温まるツボといわれる大椎【画像:イラストAC】
体全体が効率的に温まるツボといわれる大椎【画像:イラストAC】

「全身を温めたいときは、首を前に倒したときに、首と背中の間に浮き出る骨の下にある大椎(だいつい)というツボをカイロで温めるのがおすすめです。首には頸動脈という太い血管もあり、全身が温まりやすくなります。貼る際には、Tシャツやインナーシャツなどの上から首周りの背中側に貼ると、ちょうど良い位置になるかと思います」

――下半身や足先など末端の冷えには、体のどの位置に貼ると良いのでしょう。

全身の気が集まるツボともいわれる気海【画像:イラストAC】
全身の気が集まるツボともいわれる気海【画像:イラストAC】

「お腹のおへその位置から指2本分下にある、気海(きかい)というツボを温めると、下半身の冷えや体調の安定にも効果的といわれています。お腹の位置を確かめ、インナーシャツなどの上から貼ってください」

足の血行改善に良いといわれるツボの承筋【画像:イラストAC】
足の血行改善に良いといわれるツボの承筋【画像:イラストAC】

「ふくらはぎが最も膨らんでいる場所にある承筋(しょうきん)というツボも、下半身の冷えや全身の血行促進につながるため、おすすめです。レギンスやハイソックスなどの上から貼るようにしてください」

――これから寒さが厳しくなり、使い捨てカイロの出番が増えます。使用時の注意点などを教えてください。

「低温やけどのリスクがあるため、直接肌には貼らない、長時間同じ部分に当てることになる就寝中の使用は避けるなど、使用上の注意点を守り、安全にお使いください。

 低温やけどは、体温より高い温度の発熱体を長時間当てていると紅斑、水疱などの症状を起こすやけどのことです。自覚症状を伴わずに低温やけどになる場合もあります。くれぐれも安全にお使いいただくよう、十分ご注意ください」

 冬の寒さの中でも、カイロなどを活用して外出を快適に楽しめるよう、正しく効率的な使い方を心がけたいですね。

(Hint-Pot編集部)