紫外線の強さを指標化したUVインデックス

――気象庁などでは、予測される時間ごとの「UVインデックス」の推移が発表されており、ウェザーニュースの「紫外線予報」では、1時間ごとのUVインデックスの予報が確認できます。UVインデックスとは、どういうものなのでしょうか？

「UVインデックスは、紫外線の強さを数値で示した指標です。オゾン層による紫外線の吸収、空気分子やエーロゾルによる散乱、太陽高度、標高などの要素を考慮して、晴天時の波長毎の紫外線強度が計算されます。その値から、天候や地形といった条件を加味して、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために導入されました。UVインデックスで表される紫外線の強さは、上記の図のように1～11＋までの段階があり、さらに弱い～極端に強いまでの5つに分類されています」

――UVインデックスでは、紫外線が人体へ与える影響に応じて、大きく3段階の推奨行動を示しています。紫外線予報を活用する場合、アイコンの色ごとにどのような対策を推奨しているのか教えてください。

「強い紫外線は皮膚や目など体に悪影響があることから、8以上の『非常に強い』、11＋の『極端に強い』とされる日は、日中の外出を控えることがすすめられています。屋外で過ごす際は、長袖シャツや帽子の着用、日焼け止めの使用が推奨されています。

　こうした対策は、UVインデックスに連動しており、エリアごとの紫外線の強さをアイコンの色で視覚的にわかりやすいように示しています。なお、各エリアの紫外線予報では、UVインデックスに加えてUV-AとUV-Bそれぞれの1時間ごとの予測を確認することができるため、日焼け止め選びや外出の計画などに役立てることができます」