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「昭和生まれとして悩ましいところ」 5歳の娘の絵が売れた ハワイ暮らしの日本人ママが“お金の教育”について考えたワケ
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絵が売れたのはアメリカならでは?
一方、「下手な絵だね!」「もっと練習しないと」といったアンチメッセージが3件ありました。
売買サイトにわざわざアンチコメント書き込むなんて、どんな人だろうと送信者を確認したら、うち1件は日本人でがっかりしました(フェイスブックマーケットはフェイスブックと連携しているので、送信者の本名や写真を見ることができます)。
結果的に「この絵をすごく気に入りました。購入できたら額に入れて飾ります!」という素敵なコメントをくれた女性に譲ることに。「1ドルでいいですよ」とメッセージを送ると、「10ドルで買いたいです!」と言ってくださり、10ドルで販売しました。
受け渡しを終えた夫から10ドルを受け取り、ドヤ顔をする娘……。こんなことって、日本で起こり得るんでしょうか? 寄付や投資などが当たり前の、アメリカならではの出来事のような気がしてなりません。

これに味をしめた娘が、また販売目的で絵を描こうとしていたので「もう絵は売らないよ」と制止しました。しかし、アメリカの小学校では、労働に対してお金を払うなどの実践的教育が進んでいます。日本でも昨今、早いうちから“お金の教育”をしようというムーブメントがありますよね。
ここで娘にストップをかけず、絵を売るという実践を通して“金融リテラシー”を身につけさせたほうが良いのだろうか……? 子どもの絵はコンクールに応募するものという古い価値観に縛られている、昭和生まれの母としては悩ましいところです。
(i-know)

i-know(いのう)
大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。