乾いた体を整えるせいろ蒸しにぴったりの食材

　体の内側からのほてりや乾きを感じる人向けに、薬膳せいろ蒸しの食養生を紹介します。体を「潤す」「冷ます」、そして「やさしく消化できる」のがポイント。薬膳効能が期待できる次の食材を、ぜひせいろ蒸しにして食べましょう。

○薬膳せいろ蒸しに向く食材
・豚肉：熱をこもらせずに潤いと血も補う、「陰虚」にぴったりのたんぱく源
・山芋（長芋など）：滋養強壮と潤いに。胃腸に優しく、夏バテ防止効果も
・小松菜：ほてりを冷まし、血を養う。カルシウム豊富で更年期ケアに
・シメジ：潤いをはじめ、「気」と「血」を補う。蒸せば旨味もアップ
・ミニトマト：潤しながら軽く熱を冷ます。彩りも良く、食欲をそそる

　タレには、体を潤す素材の豆乳ゴマダレがおすすめです。

「陰虚」の体は、夏のアスファルトのように熱く乾いています。打ち水をしてもすぐに蒸発してしまうように、外からだけでは潤いが保てません。内側からじっくり潤すせいろ蒸しで、乾いた体を整えていきましょう。

（かみむら 佳子）