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起床時は「室内にいながらも、脱水症のリスクが高くなっている状態」 猛暑に負けないために…朝食で食べておきたいものとは
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教えてくれた人:和漢 歩実
夏を元気に過ごすための朝食のヒント
たとえば、たんぱく質とビタミンB1を含むサバの水煮缶に、カリウムなどミネラル豊富な夏野菜を複数入れた具だくさんのみそ汁は、調理も簡単で「主菜+副菜」になります。みそからナトリウムも補給できるので、夏の朝食にぴったりです。主食のごはんを玄米にして、梅干しを添えれば、ビタミンB1 やクエン酸もとれるでしょう。
食欲のない朝には、夏野菜の酢の物もおすすめです。キュウリやトマト、オクラなど好みの野菜を切って、調味料(砂糖1:しょうゆ1:酢1)を合わせるだけで完成です。
朝に時間がない、または食欲がない場合は、手軽に食べられカリウムが豊富なバナナを活用しましょう。牛乳や無調整豆乳と一緒にレモン汁を加えてミキサーにかけるだけのバナナジュースは、手軽でおいしく、糖質をはじめ、たんぱく質やカリウム、クエン酸もとれるのでおすすめです。
朝食のメリットとは
朝食をとることで、体温が上昇し、脳や体が起きて、活動しやすい状態になります。胃腸をはじめ内臓が活性化し、副交感神経と交感神経の自律神経のスイッチが切り替わり、よりエネルギー代謝がアップ。体内リズムも整い、良質な睡眠にもつながります。睡眠不足も熱中症を招く原因になるので、食から整えていきましょう。
一方、朝食をとらずに出かけてしまうと、水分やエネルギーが不足した状態のまま活動することになるので危険です。通勤や通学などの移動中に体調不良を起こす可能性もあります。暑い時期だからこそ、朝食を意識的にとって、熱中症予防をしていきましょう。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾
