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オクラのヘタは食べられる? 「もったいない」下処理や長持ちさせる保存方法を栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

オクラは生でも食べられる

 オクラはゆでないと食べられないと思われやすいのですが、生で食べられます。水溶性成分の流出がないので、ゆでたものよりも栄養価が高いです。

 とれたてなど新鮮なオクラが手に入ったら、水洗いして水気を拭き取り、塩で板ずりをして、うぶ毛を取る下処理を。薄切りにして、おひたしにすると良いでしょう。ゆでたときとは違う、シャキッとした食感を楽しめます。

 ただし、直径1センチ以上ある太いオクラの生食は、おすすめしません。皮も種も硬くなるので、ゆでたほうがおいしく食べられます。

乾燥や低温に弱いオクラ

 オクラは乾燥や低温に弱く、意外に傷みが早い野菜です。購入時のネットやパックに入ったままの状態で冷蔵庫に保存すると、すぐにしなびて黒ずんできます。1回で使う量に分けてキッチンペーパーで包んだら保存袋にまとめて入れ、空気を抜いて袋を閉じ、野菜室で保存しましょう。

 可能であれば、ヘタ部分を下にして立てて保存するのがおすすめです。野菜は「その実や葉が育っている自然な状態」で保存すると、ストレスがなく長持ちするといわれています。オクラはとがっているほうが上の状態で育つので、ヘタ部分を下にして保存するのが自然な状態です。

 暑さの影響もあり、野菜の値上がりが気になるこの夏。旬のオクラの栄養とおいしさを無駄なく、食卓に役立てたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾